こんにちは。
NPO法人CLE協会(色彩生涯教育協会)の
マジカルカラーリスト、近藤智美です。
本日は大田区にあります大田文化の森にて開催されました
共立女子大名誉教授
城 一夫先生の講演
「色」で読み解く日本の美
を聴講してまいりました。
この先生の本を何冊かもっているのですが
日本の色彩文化のことをまとめられていて、とっても興味深いのです。
生で見るのは初めてだったので、ワクワクして出かけました。
1時間30分の講義でしたが、あっという間でした。
資料もご用意いただいていましたが、たくさんのスライドを用意して
おいてくださり、冒頭で、城先生が
「1枚のスライドにつき40秒で説明するという計算ですが
できますかどうか・・・笑」
とにこやかに話される様子がとってもお茶目に感じ、
話のあいまのちょっとしたこぼれ話も楽しくて、
引き込まれるように聞いてきました。
原風景としての日本の色は、自然の光から色がうまれ、
それが
アカ、クロ、シロ、アオ
だった、という話からスタート。
全体をとおして感じたのは、
日本人の色彩感覚は本当に素晴らしいし、独自のものであるということ。
とっても誇らしいことだなぁって思いました。
源氏物語絵巻の話もたくさんしていただきましたが
あらためて、なるほど~!と思うことが多くて・・・。
たとえばね、
藤壺が源氏の君に対する思いを直接伝えることはせず、
最終的には出家を選ぶわけですが
そのときに着ていた着物の一部に
クチナシ色を使っているわけです。
これは口では言えないけれど、あなたのことを想っていますよ
というせつない思いを色をとおして表現しているのだそうです。
「あさきゆめみし」という漫画をとおして
源氏物語を把握した私ですが、紫式部もすごいけれど
その想いをくみ取って、絵巻物にした人もそうとうすごいなあと
感動しました。
こんなすばらしい色彩感覚が平安時代という古い時代に
あるんですよ、日本というところは!!!
スライドでは、
建物に使われている色
大仏などのCG復元した色の様子
日本の絵画
焼き物
屏風
など、たくさんの日本の美術品を
色を切り口にしてご紹介いただきました。
日本のこと、
まだまだ知らないことがたくさんあります。
色をとおして、もっと知りたいな。




