今日は「」を使った和歌のご紹介です。音譜

みなさんもよくご存知だと思いますよ。
百人一首にあるうたです。

忍ぶれど 色に出でにけり わが恋は
            ものや思ふと人の問ふまで
                             平 兼盛

ここに出てくる「虹は、
顔色、表情、態度、のことです。ラブラブ!

自分の恋心を心のうちに秘めていたけれど、
この恋心は素振りにまで出てしまったようです。
人から
「どうしたのですか。恋の物思いにでもふけっているのですか」と
問われるほどに。

顔色の様子が浮かぶくらい、そして、
こちらまでちょっと赤面ラブラブ!してしまいそうになるくらい、
とてもストレートなうたですね。

人から問いかけられて、はっと自分の恋心に気付くなんて
経験、若いころ(若いころ・・・だけじゃないかもですが)に
ないでしょうか。にひひ

この歌からは、若々しい恋心が感じられます。

気持ちというのはかくせないものです、本当に。
この微妙な変化を「色」で表現するのは、
なんともステキですねぇ。メモ