今日は相続税の基本についてお話しします。
勘違いされている方がとても多いので、
この際、とてもわかりやす~く、最低限これだけ知っておきましょう、
というポイントに絞ってお話しします。
まず、一番押さえておきたい基本の「キ」。
「相続税は、ほとんどの人は払う必要がありません。」
相続税とは、亡くなった人の財産の量に応じて発生します。
残した財産が多ければ多いほど、相続税はたくさんかかります。
逆に財産が少なければ少ないほど、相続税は少なくてすみます。
そして、ある一定量以下だと、相続税はかからない仕組みになっています。
その基準値とは、
5000万 + 1000万 × 相続人の数
この計算式で得られた金額以下の財産しかない場合は、相続税は発生しません。
例えば、旦那さんが亡くなり、相続人が奥さんと子供二人の場合、
5000万 + 1000万 × 3人 = 8000万
旦那さんの遺産が8000万以下であれば、相続税は発生しないのです。
8000万という数字は、なかなかの資産家と言っていいでしょう。
日本の一般的な中流家庭においては、恐らくなかなか届かない数値です。
統計では、相続税が発生するほどの遺産を残して亡くなる人は、十人に一人と言われています。
横浜市の一般的な一軒家の価格は、土地建物あわせて、せいぜい3000~4000万ほど。
預貯金、株式投資などをたくさん持ってる方でも、せいぜい2000~3000万ほど。
さて、皆さんのご家庭はいかがでしょうか?
心配する必要のある人は意外に少ないと思います。
逆に心配する必要があるのは、
①不動産を自宅以外に所有してる場合
②不動産を東京23区内に所有してる場合
③相続人が一人の場合
ただ、昨今の増税政策により、
この5000万基準を引き下げようという改正が近々行われる予定です。
そうするとたくさんの方に相続税がかかるようになりますので、動向に注意が必要です。
司法書士 福與 暁夫(ふくよ あきお)
福与司法書士事務所 : http://www.fukuyo-office.com
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