福山市船町の大衆食堂 「稲田屋」 が、9月23日昼の営業をもって閉店する事となりました。
稲田正憲社長(66)の体調不良が理由で、新型コロナウイルスの影響による客の減少が追い打ちとなったとの事です。
店名とメニューは知人が引き継ぎ、別の場所で再開するそうです。
稲田屋は、5代目稲田社長の曽祖父が1919年ごろに創業し、大正期から約100年続き 多くの市民から愛されてきた食堂です。
同市加茂町出身の井伏鱒二が旧制中学時代に訪れたという逸話が残っています。
私も父に連れられ、子供の頃からよく食べに行ったものです。
昼休みには作業着姿の男性客が多く、店内は賑わっており相席の為 「大衆食堂はちょっと・・・」と 母はいつも留守番していましたが、本当に大好きな店でした。
人気メニュー「稲田屋特製肉どんぶり」 780円
牛肉と豚肉を使った肉どんぶり、戦後から変わらず同じメニューだそうです。
そして何といっても 「関東煮」 160円
甘辛く煮た牛肉とホルモンが絶品で、昭和の初めから今に至るまで残っているメニューだそうです。
また一つ、思い出の店が閉店との事で本当に寂しい限りですが、最後にもう一度 食べに行こうと思います