今夜は「無償の愛」のお話です。

米国の作家・シェル・シルヴァスタインが書いた「大きな木」の物語をご存知でしょうか?

それは一人の男が子供から老人になるまでの間、リンゴの木との交流を描いた絵本です。


発表以来、世界中で翻訳され続け、日本でも村上春樹さんが訳した事で話題になりました。



内容は次のようなものです。

<引用開始> 引用元


一本のリンゴの木が、少年のための遊び場になります。

 

少年は木に登ったり、枝にぶら下かったり、リンゴの実を食べたりします。

 

疲れたときには木陰で昼寝をしました。

 

少年は木が好きで、木も嬉しく思っていました。



時は流れて、少年は遊びに来なくなります。

ところが、ある日、成長した少年が木の前に現れます。

 

木は以前のように遊ぶことを勧めますが、少年は、もうそんなことはできないと答えます。

 

それよりも買い物がしたいので、「 お金がほしい」と言います。

木はお金を持っていないから、「私のリンゴをもぎ取って、町で 売ったらどうだろう」と提案します。

少年はリンゴの実すべて持っていきます。

 

木はそれで嬉 しかったのです。

 


また、長い間、木は一人でした。

ある日、現れた少年はもう大人になっていました。

以前のように遊ぶことを勧める木ですが男は「ぼくに家をくれるかい」と言います。

木は「私の枝を切り、家をたてることはできるはず」と言います。

 

男は枝をすべて切って持ち去ります。

 

それでも木は嬉しく思います。



また長い間木は一人です。

再び、年をとった男が現れて、木に向かって

「どこか遠くへゆきたい、お前、船をくれるかい」と言います。

 

木は「私の幹を切り倒して、船を作りなさい」と言います。

そして男は幹を切り倒して船を作って、遠くに行ってしまいました。

 

 


長い年月が経ち、男は木のところに帰ってきました。

 

切り株になってしまった木は何もあげ られないことを謝ります。

 

男は「わしは今たいして欲しい物はない



座って休む静かな場所が ありさいすれば。

わしはもう疲れ果てた」と言います。

 

木は「この古ぼけた切り株が、腰掛て休むのに丁度よい。

腰かけて、休みなさい」と語り掛けます。

男はその言葉に従って切り株の上に腰掛ます。

 

木は嬉しかったと言い、とても幸せでした。

<引用終了>



無償の愛のお話・・・

人間に飼われた犬などの動物達にも似たような心がありますね。。


可愛がってくれた思い出だけで、

亡くなってしまった飼い主をずっと信じて待ち続けるなど・・

私たち、「人間」はどうでしょうか?



・あれをやってあげた

・これをやってあげた

 

など、自分がしてあげたことばかりを何時までも上げつらい

 

「愛の心」から出る行動を忘れたりはしていないでしょうか?

「無償の愛」を自然に行動に出せたなら、

きっと素敵な人生になるでしょうね。



少し目をつむって、

 

・この木の気持ち、

・そしてこの少年の気持ち、、

 

どんなだったか想像してみて下さい。


もしかしたら、心が洗われ、輝きを増すかもしれません。

 

 

 

※画像の一部はネットからお借りしました。