新型コロナウィルスのワクチン接種で接種回数に於いては、日本は諸外国よりも遅れている
状況でワクチン接種が進んでいる国と進んでいない国とでは経済再開のスピードも大きく異なってきているようです。
日本が進まない理由は、有事に対する様々な制約条件が重なった結果だと思います。
正直、菅総理の対応力云々ではなく、制度や体制、憲法上の問題でリーダーが有事の
判断と実行ができないためでしょう。
私は会社経営でもいつも、経営幹部たちに「衆議独裁」と言っています。
独裁!?ワンマン経営!?
と感じられるでしょうし、ヒトラーなんかを連想する方もおられると思います。
私は誰の意見にも耳を貸さない独裁はダメだと思います。
またみんなで話し合ってばかりで衆議だけに終わる経営もダメだと思います。
ただの独裁はいわゆる裸の王様で、多様性あふれる昨今の時代に、自分だけのものさし
しか持てず、通用するうちはいいかもしれませんが、経営者の感覚が時代と相違すると、
転げ落ちていきます。
そして、誰の意見も聞かないから転がり落ちていることにも気づかない。
いわゆる暴走ですね。
これが年老いた人ならば老害と言われるでしょう。
また衆議だけに終わってしまう人は、決断ができない。これに限ると思います。
経営者でありながら衆議のみであれば、経営者でもなんでもなく社長不在の社員のみで
構成された会社という事です。
これもまた大事な局面で判断ができず、ズルズルと衰退していくことになると思います。
衆議独裁とは、きちんと組織として皆で意見を出し合い、様々な角度から判断したうえで、
管理者や経営者が決断を下し、実行のための指示や指針を出し、その決断に対する全ての責任を負うという事です。
全ての人が100%満足する決断などほとんど存在しないと思います。
一部の人にとっては満足ではないことも全体の成長につながることであれば、
決断しなければなりません。
そして、一部の満足できなかった人にも、決断した結果、表れた効果で満足してもらうように
組織を改善していけばいいのです。
私は最後に決める決断と責任を数名で共有する形は、結果的に無責任な形に陥りがちだと思います。
その煽りを受けるのは結局、組織にいる人達です。
ビジネスにおいては最後に決めるリーダーは一人であるべきだと思います。
発展する組織のリーダーにはいくつかの必要条件があると思います。
その中でも特に重要なのは責任感と倫理観だと思います。
責任感のないリーダーには組織を率いる覚悟がありません。
倫理観のないリーダーは組織を不幸にする絵にかいたような悪いイメージの
独裁者となるでしょう。
組織が発展するために様々な角度から意見が出る衆議を以て、
私もリーダーとして自分を磨き続けて適切な独裁ができるよう、頑張っていきます!