デジタルトランスフォーメーション、略してDXと昨年から盛んに叫ばれ始めました。
特にコロナ下の状況で、リモートワークだ!脱印鑑!なども相まって、さらに超え高々に
雑誌やネット上でも見ない日は無いんじゃないか!?というくらいDXというワードを目にします。
(リモートワークや脱印鑑はDXには直接関係ありません(*_*;))
そもそもDXとは何か??
ウィキペディアには
「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」という概念である。
デジタルシフトも同様の意味である。2004年にスウェーデンのウメオ大学教授、
エリック・ストルターマンが提唱したとされる[2]。ビジネス用語としては定義・解釈が多義的ではあるものの、
おおむね「企業がテクノロジー(IT)を利用して事業の業績や対象範囲を根底から変化させる」
という意味合いで用いられる。
と、書いてありました。
ITの推進という事ですね。
では、新しいシステムやRPAなどを導入すれば、それはDXなのでしょうか??
私は導入したこと自体は確かにDXかもしれませんが、本当の意味でのDXではないと思います。
そもそもDXなんて私は無いと思います。
ただ、個別にそれぞれの企業がどのくらいIT化が進んでいるか?いないか?の話だと思います。
一定数IT化が進んでいれば後付けでDXだと言われるだけの話で、一般世間から見ればDXに
成功している。と言われている企業は何もDX化を目的として進めていたわけでなく、
企業として必要だったから、そもそも進めていたという話だと思います。
ですからその企業の将来を見据えた場合にDXというものが必要か?必要でないか?
を判断して必要であれば進めていく。
必要でなければ敢えてする必要もない。当然の話だと思います。
ここで大事なのは必要は感じているものの、DXが分からないから取り組まない。
というのはナンセンスです。
意味が分かりません。
お腹は空いているけど、食べ方が分からないか食べない。と言っているようなものです。
本当にお腹が空けば、手で食べてでも食べるはずです。
しかし、冒頭に戻りますが、分からないからと言っていきなりDXに飛びつくのが禁物です。
まずは、そもそもの社内の業務フローや無駄が無いか?
IT化進まない根本の原因は何か?
などをしっかりと考えることからスタートです。
いくら最新のシステムを導入しても、
・社員がDXされれば業務負担が減り、別の創造活動ができる。という認識を持てている。
・だれが旗振り役をするのか?
・旗振り役の人物はDXの効用を認識しているのか?
・そもそも社長がDXを行う強い意志をもっているのか?
・実際の構築は誰?もしくはどの企業に委託するのか?
などなど、導入前の準備だけでも他にもたくさんあります。
私も長期的な計画から導入準備だけでも2年は要しました。
売上に対する経常利益率を5%落として、IT分野に投資してでもやりました。
5%というと大した金額に思わないかもしれませんが、利益の5%ではなく、
売上に対する経常利益率が10%だったものを5%に落として実行するというものでしたから、
まさに先行投資です。
これも導入費用だけの投資ではなく、準備にかかった投資の方がはるかに大きいです。
ですが、始めなければ始まりません。
今からでも始めるに遅いという事はありません。
もし、迷われている方がいたら、まずはDXの前に業務フローなどから見直して、できる事から
始めるとその後のDXはとても導入しやすくなると思いますし、何より継続すると思います。
人口が減る日本ですからみんなで効率性を上げていきましょう!