12月7日に熊本市現代美術館まで「熊本城×特撮美術 天守再現プロジェクト」展の設営インターンに行ってきました。
前日の設営の初日は搬入の際に、熊本城を外で組み立て、天守閣を自然光に照らしより自然に見えたそうで、それはとても見たかったです。
ミニチュアとはいえ、熊本の空の下に帰ってきた熊本城。三池さんや熊本の方々はどのように思われた事でしょう……
私は朝6時のバスで8時過ぎに現美到着。すぐに三池さん達も到着したので会場に入ると、仮置きされた1/25のミニチュアと、1/20の熊本城セットに圧倒されて。
先ずはホットメルトでビルに紙製の柵を取り付ける作業。完成するも、正面から見たら柵が低いという指摘を頂き、糊代とビルの淵で付け直すと、見映えが違って自然に見えて、三池さんの経験の豊富さを感じました。
NG分。柵が低い。
OK分。柵の位置が自然です。
三池さんは二面あるホリゾントのうち、入って正面の「秋の空」なホリゾントを描かれて。ネオカラーは純白ではなく、青を混ぜて灰色で、そちらの方がハイライトで光が当たった時に自然に見えると!
この空ホリゾントと、阿蘇神社コーナーの空ホリゾントを描かれて、時折全体を把握されるのに、私のiPhoneで撮った写真をご覧になっていて、夏の名古屋のワークショップでお聞きした「画面に映った物が全て」という言葉を思い出して。
三池さんが参考にされた島倉二千六さんの描かれた空。
同時に、それって特撮映画の現場で、ファインダーからセットを見るのと同じことだよなと。
また、かの背景画の名手・島倉二千六さんは、に一部分をずっと描いていても全体が自然に見えるよう描かれるそうで、伝説の特撮マンの凄さを実感。
今回の空ホリゾントは、三池さんが思っていたよりも下地がとても良くて、濡れティッシュでネオカラーが落ちて、良いくらいに青空が抜けて見えたり、自然に雲のかすれが表現出来るそうです。
これは、実際にホリゾントに雲を描かれる時に、下地と同じ青色を加えることで、アクセントをつけている事の再現になるそうです。この日は三池さんから、多くの特撮の知識を聞かせて頂きました!
今回も撮影係を仰せつかり、マーブリング・ファインアーツさんのお仕事や、ミニチュアの塗り直し、針金で洗濯物干しを作られる方、下部の空のホリゾントを描かれる方、セットに配置されるエキストラ(人物の写真)の切り出し等、作業風景を沢山撮影させて頂きました。
そのエキストラの切り出しや、ビルのミニチュアに貼られるブラインドとなる、紙の切り込みでブラインドを作らせて頂く等、色々な事をやらせて頂き、本当に助監督な気分でした(笑)
三池さんによると、インターンの皆さんが熱心で、順調過ぎるくらい(笑)のペースで設営は進んでいるそうです!
12月16日からの開催まで、あと少し!
長崎のケーブルテレビ局の取材で、想いを語る(?)三池さん。
夕方5時に終了。三池さんからご挨拶。
三池さんが乗ってたイントレからの眺め。
熊本城×特撮美術展・ツイッターアカウント/@tenshu_saigen
熊本市現代美術館・紹介ページ:http://www.camk.or.jp/event/exhibition/tenshu_saigen/