そこへ弟君のことを心配したドラちゃんがやってきました。
「実は兄上のことでお二方にご相談をしていたところなんです。
あのあから始まる5文字、実はアルマジロではないんです・・・」
魔王は真顔でドラちゃんに告げました。
( ^ω^)・・・
そんな話をしていたのか?私たち。
「アナコンダかあらいぐまか・・・
あのアホの考えることです。
もしかしたら別のものかもしれず、ワタクシも正解を見つけ出せずにいます。
兄上にどうお伝えすれば良いか、お話をさせていただいておりました。
魔王は神妙な顔してドラちゃんに言いました。
「え?!そうなの?
賢き者のまぁ君にすら判らないことなの?
恵比須様、大黒様。
かぁ君はなんて言ったんですか?」
ドラちゃんは恵比須様と大黒様に尋ねました。
「確かにあやつの言ったあから始まる5文字はあるまじろではない。
でもな、バケバケちゃん、その答えを見つけ出すのは自分ですることだ。
安易に人に聞くものではない。
人生というものは、自分の正解を自分で探す旅をしているようなものかもしれんな・・・」
大黒様はもっともらしいことを、さももっともらしく語りました。
うん、神様してるね。
「そうだったんですか・・・本当、奥が深いですね。
じゃぁ僕、とりあえずあなこんだを作ってきますね。
かぁ君にお土産でもっていってください」
ドラちゃんは早速かぁ君へのお土産を作りに行きました。
それを温かいまなざしで見送る恵比須様に大黒様、それから魔王に館長さん。
「・・・ワタクシ、勘違いをしていたようです。
早くゴールにたどり着いたものが勝ち、そんな風に思っておりました。
焦っていたのでしょう。
でもお二方を見ていて気が付きました。
道を楽しむ。
長い道のりですものね」
魔王は恵比須様と大黒様に深々と頭を下げました。
「さすが伝説の魔王ですな。
実に聡明で、見事なまでに清々しい。
そうですぞ、まだまだ先は長い。
ユーモアを大切に、気長に進んでいかれるのがよかろう。
なに、どうせ成功するのです」
ニコニコと笑顔で語る大黒様。
かぁ君と違ってちゃんと神様してますよね、恵比須様と大黒様。
普段の変態エロメタボ親父ーずとは全く別人のようです。