ウチのドラちゃんの言うことにゃ 313 | ウチのドラちゃんの言うことにゃ

そこへ弟君のことを心配したドラちゃんがやってきました。

 

「実は兄上のことでお二方にご相談をしていたところなんです。

 あのあから始まる5文字、実はアルマジロではないんです・・・」

魔王は真顔でドラちゃんに告げました。ポーン

 

( ^ω^)・・・

 

そんな話をしていたのか?私たち。ガーン

 

「アナコンダかあらいぐまか・・・

 あのアホの考えることです。

 もしかしたら別のものかもしれず、ワタクシも正解を見つけ出せずにいます。

 兄上にどうお伝えすれば良いか、お話をさせていただいておりました。

魔王は神妙な顔してドラちゃんに言いました。

 

「え?!そうなの?

 賢き者のまぁ君にすら判らないことなの?

 恵比須様、大黒様。

 かぁ君はなんて言ったんですか?」

ドラちゃんは恵比須様と大黒様に尋ねました。

 

「確かにあやつの言ったあから始まる5文字はあるまじろではない。

 でもな、バケバケちゃん、その答えを見つけ出すのは自分ですることだ。

 安易に人に聞くものではない。

 人生というものは、自分の正解を自分で探す旅をしているようなものかもしれんな・・・」

大黒様はもっともらしいことを、さももっともらしく語りました。

 

うん、神様してるね。

 

「そうだったんですか・・・本当、奥が深いですね。

 じゃぁ僕、とりあえずあなこんだを作ってきますね。

 かぁ君にお土産でもっていってください」

ドラちゃんは早速かぁ君へのお土産を作りに行きました。

 

それを温かいまなざしで見送る恵比須様に大黒様、それから魔王に館長さん。

 

「・・・ワタクシ、勘違いをしていたようです。

 早くゴールにたどり着いたものが勝ち、そんな風に思っておりました。

 焦っていたのでしょう。

 でもお二方を見ていて気が付きました。

 道を楽しむ。

 長い道のりですものね」

魔王は恵比須様と大黒様に深々と頭を下げました。

 

「さすが伝説の魔王ですな。

 実に聡明で、見事なまでに清々しい。

 そうですぞ、まだまだ先は長い。

 ユーモアを大切に、気長に進んでいかれるのがよかろう。

 なに、どうせ成功するのです」

ニコニコと笑顔で語る大黒様。

 

かぁ君と違ってちゃんと神様してますよね、恵比須様と大黒様。

普段の変態エロメタボ親父ーずとは全く別人のようです。笑い泣き