ルール改正に思うこと | 下心ありますか?

下心ありますか?

健全なる下心は健全なる肉体に宿る

走幅跳のルールが変更されるかもしれないと発表されて陸上界は大騒ぎです。

 

 

 

競技規則は毎年のように改正が行われますが,ほとんどはマイナーチェンジです。

例えばゼッケン→ナンバーカード→アスリートビブスと呼び方が変わりましたが,運用そのものは何も変わることはありません。

 ※ 大きさは変わりました。

 

トラックのレーン幅の変更はトラックの改修から行う必要がありましたが,選手に大きな影響はありませんでした。

 

それが今回のように踏切板そのものが変わるとしたら,選手の成績に反映されます。

と言っても成績が下がる懸念はないわけで,喜ぶ選手も少なくないでしょう。

 

これまでのルール変更のメジャーなものとして有名なのは,短距離種目のフライングに関するものです。

昔は同じ選手が2回目にフライングをすると失格になっていました。

紆余曲折を経て(細かい点は省く)現在は一発失格です。

 

変更の大きな理由として,TV放送への影響(配慮?)が挙げられます。

過去のルールでは延々とスタートをやり直していました。

そうなるとTVの中継枠に収まらないし,観戦者の興味も削がれていきます。

そういった経緯から回数が変更されたわけです。

 

走幅跳・三段跳についても,ファールが連発して記録が低迷すると面白みが欠けるとの理由から変更を検討しているのです。

 

カラー柔道着に代表されるようにTVを意識したルール変更は珍しくありません。

他の競技の関係者はどのように思ってるんでしょうかね。

 

陸上競技をよく知らない人にとっては,微妙なファールのときには『それくらいえぇやん』なのかもしれません。

しかし跳躍に限らず陸上競技関係者からすると,その1cmを競う面白さを求めているのです。

そもそも競技スポーツなんて,凡人には想像もできないような技術を見るから面白いんじゃないでしょうか。

 

私は今回の件について全面的に反対というわけではありません。

とにかくいっぺんやってみて,選手の意見を反映するのもありでしょう。

 

小学生の大会では走幅跳を実測で行ってもいいのではないかと思います。

フライングについても少し緩いルールですし。

 

 

混成競技ではこのルールを適用するのもありですかね。

風速やフライングについては許容範囲が異なりますから。

 

 

 

 

 

陸上競技の人たちが集まる治療院。

赤穂市の福鍼灸 TF Conditioning