大変お久しぶりのブログ記事です。

わたくし、一昨日還暦を迎えました。

 

 バースデープレゼントに何がいい?クラッカー

 

って夫に聞かれたので、

 

 大好きなレインフォレストの、大好きなコースを歩きたい!

 

と即答。

 

だって、ほんとに神様や妖精がいそうな大自然そのまんまのレインフォレストなんだもん!

 

ところが、これが人生史上、最高にクレイジーな森歩きになるとは、思いもよりませんでした。

 

 

以前にも何度か歩いたことはあるんだけど、

お気に入りコースは 22Km、ふつう7時間かかるコースなので、

体力的にも時間的にも気候的にもコンディションが整わないと

挑戦するのは勇気が要ります。。。

 

天気予報は曇り。くもり

多少小雨が降るかもだけど、わたし「晴れ女」だから大丈夫。

 

トレッキングコースのコンディションを情報センターで確認。

ストームの影響とかで、土砂崩れなどで危険なコースはいくつか立ち入り禁止になってます。

 

私のお気に入りコースは

「OPENはしているけど、倒木などが多く足場が悪いので、経験者のみ」

 

おっけー、イケるね!

 

このところ雨が多く、森はしっとり湿っていましたが、

朝には柔らかいおひさまの光が差していて、とてもキレイでした。

 

 

調子に乗って、どんどん歩くと、

私の大好きな Antarctic Beech(南極ブナ)の木に出会います。

 

 

この地域は昔むかーし南極大陸とくっついていたのですね。

このブナの木が生えているあたりは、夏でもひんやりと涼しい空気感に包まれています。

 

写真から伝わるかな?

 

苔むしたブナの木々。

森の魔女が住んでいそうで、わたし、大好きなんです。

 


My Favourite Spot in the world

世界で一番好きな場所ドキドキ

 

 

苔さんたち、Fungi(きのこ類)さんたちも、みんな嬉しそう音譜

 

 

たくさんの滝を観ながら、何度も沢わたりを楽しむコースです。

小さな滝だけど水量が多くて、キレイ。

 

 

ただね、、、雨続きだったから沢渡りのとき、

足場の石たちがつるつる滑るわけです。

 

水カサも増していたから、すべってころんで足の骨折らないように…と

気を付けていたのに、案の定バランス崩して靴ごと水びたし。チーン

 

注意書きどおり、大木が倒れている箇所がいくつかあって、

よじ登って乗り越えるか、迂回ルートを探すか?という場面もありました。

 

 

そして、コースの半分(10Km)くらいまで来たあたりで雨が降り出し、

風と大雨の嵐状態に。雷

 

わたし、晴れ女なのに~~~

 

音符Rain Rain Go away 

音符Can you come another time

 

って歌うと、おまじないのように、いつも雨が止むのですよ。

 

今回はこれが効かなくて。

少し雨足が弱くなったりはするんだけど、また土砂降りになる。

 

おかげで、全身びっしょり。

レインコートも濡れまくって その下の服にも浸透し、下着まで文字通りずぶ濡れになりました。

 

この時点で、あと12キロ。

順調にいって3時間。

 

もともと、ぬかるんでいた獣道がますます水溜まりだらけになり、

足場は滑りやすくなります。

 

何度も滑ってコケそうになりながらも、前に進むのみ。

 

ズベッピリピリハッ

 

すんごい音がして振り返ったら、

夫のラースちゃんが泥にまみれて斜面の根っこに必死で掴まってました。

 

彼の体重で、土砂崩れが起きた模様。

山道の半分が崖に崩れ落ちました。

 

写真は、土砂崩れで最近倒れたと見られる大木。

道がえぐられてました。
(これはラースのせいじゃないよ…)

 

暴風雨は止まないし、足元は滑るし、寒いし、

この道で本当に合っているんだろうか?

と心配になってくる。

 

途中、迷子になって、さっきラースが滑った土砂崩れの跡に気づき、

あれ?私たち、反対方向に歩いてた?!

 

・・・と焦りました。

 

 

このまま迷子になって、この森で一夜過ごすことになったら・・・

 

なんてことも考えてました。

 

だって、6時間のウォーキング中、ひとっこひとり誰にも会わなかったから。

助けを求めることもできない。

 

 

お腹も空いてきたんだけど、雨をしのげる場所がなく、

バックパックの中から食料を取り出すこともできず。

 

なにより、身体中濡れてるから、ぶるぶる寒いんです。

手指はかじかんで動かないし、このままだと低体温症にかかりそう。雪の結晶

 

歩くことで、なんとか体内温度を維持しているので、

止まると危険、なのです。

 

とにかく歩き続けるしかない。

 

ようやく幹線道路に出たけど、

行きは歩けた山道がこの3時間の雨で水たまりだらけになっていて、この状態。

 

 

ずぶずぶとぬかるみにハマっては滑ります。

 

そして山ビルさんたちが大歓迎してくれます。

 

 

そんな状況でも、

雨のレインフォレストは、本当に美しいんです。

森にとっては、本領発揮ですよね。

 

でも写真とか撮ってる余裕ないし、

そもそも手も濡れてるから、スマホ触っても反応してくれない。

 

大自然はワイルドでまったく容赦ない。

 

ラースちゃんと

「絶対一生忘れられないイベントになったね」

なんてケラケラ笑いながら、

最後はもう頭おかしくなって走ってました。笑い泣き

 

そして、ようやくようやく帰ってきたー!

22キロ、完歩。完了

よくがんばった♡

 

 

 

還暦バースデーにこんなに自然に祝福されるなんて、ラッキーお祝い

自然の愛をたっぷり感じた森歩きでした。

 

わたしは幸せもの~ハート

こんな体験させてくれて、ありがとう。

 

おかげさまで、コンフォートゾーンからひとつ抜け出た気がする。

 

この勢いで、60代は思い切り 

やんちゃして、暴れてやろう!!ニヒヒ