きのう、ひとり240ドルのおまかせコース料理を食べてきましたびっくりマーク
 

今までの私なら、まずしない選択です。

 

同じお店なら、

「ランチの方が安いし、コスパいいじゃん」

と言っていたし、今もそれは事実だと思います爆笑

それに高い店は美味しくて当たり前だけど、
「安くて美味しい店」のほうが価値がある!とも思うんです。


それなのに、今回は

夜のディナー、それも一番高いコース。

 

以前の私なら、

「もったいない。」

で終わっていました。

 

でも今回は、あえて その「もったいないやつ」を選んでみたわけです。

 

理由は単純で、

人生、そんなに長くないから。

 

元気に好きなところに自由に出かけられて、
美味しいものを美味しいと感じられて、
夫と一緒に「これ、美味しいね」と言える。

 

そういう時間って、ずっと続くわけではないのかもしれない。

だったら、楽しめるうちに楽しんでおこう。

 

最近そんなふうに思うようになって、

「これから毎週木曜日は、美味しいものを食べに行く日にしよう」

と夫と決めました。

 

もちろん、毎週高級レストランに行くという意味ではありません。

気になっていたお店に行ったり、
自分では作らない料理を食べたり、
ちょっとだけ特別な時間を過ごしたり。

 

その中で今回は、

「今までの自分なら絶対選ばなかったことを、あえてやってみよう」

と思ったんです。

 

だから、ランチではなく夜。

安いコースではなく、一番高いおまかせ。

 

私にとっては、ちょっとしたチャレンジでした。

 

なぜKOMEYUIだったのか

KOMEYUIのことは、実はそれまで知りませんでした。
提案してくれたのは、AIですウインク
 

ブリスベンに、こんな日本料理店があるんだ。

しかも、おまかせ240ドル。
 

最初に聞いた時は、

「ブリスベンでこの価格帯の日本料理って、ずいぶん思い切ったな」

と思いました。
 

でも調べてみると、KOMEYUIはブリスベン発のお店ではありません。

 

オーナーシェフのMotomu Kumanoさんは北海道・白老の漁師町で育ち、2005年にメルボルンへ移住。

Kenzanで寿司職人として経験を積んだあと、2011年にPort Melbourneで最初のKOMEYUIを開店。

その後South Melbourneへ移転し、2023年にBrisbane店をオープンしたそうです。

 

つまり、ブリスベンでいきなり高価格のおまかせに挑戦したのではなく、

メルボルンで10年以上、自分たちの料理やスタイルを作ってきた上での進出だったんですね。

 

実際にお店に入ってみると、

「ああ、なんとなくメルボルンっぽい」

という、都会らしい洗練されたバイブを感じました。
 

広さはあるけれど、派手ではない。

BGMは静かなジャズ系。

椅子は座り心地がいい。

サービスもきめ細やか。

すべてが少しずつ上質で、でも主張しすぎない。

スノッブさも感じなくて、上品なのにフレンドリー。
 

伝統的な日本料理、というより・・・

料理も、いわゆる伝統的な日本料理という感じではありません。

もちろん、寿司や出汁、魚の扱い、米など、日本料理の技術がベースにはあります。

でも、その上にかなり自由な発想がある。

 

素材の組み合わせだったり、
食感だったり、
香りだったり、
盛り付けだったり。

 

「昔ながらの日本料理を忠実に再現する」

というより、

「日本料理をベースに、自分たちの感性で新しいものを作っている」

という印象でした。

 

これが、私の好みにぴったりでした。

 

私はたぶん、

伝統をそのまま守るものよりも、

「そこからどう発展させたのか」

というクリエイティブさに惹かれるんでしょうね。

 

そして、なんでもない木曜日

私たちが行ったのは平日の夜。

広いお店なのに、お客さんはカウンター席に4組=8人だけ。

キッチンに数名、
寿司職人が2人、
ウェイターが2人。

下手すると、お客さんより働いている人の方が多い(笑)。

 

その分、サービスはとても丁寧でした。

 

周りのお客さんは、

誕生日だったり、
結婚記念日だったり。

特別なデザートを出してもらっている人もいました。

 

私たちは・・・

何もありません。

誕生日でもない。

結婚記念日でもない。

昇進もしていない。

宝くじにも当たっていない爆  笑

 

ただの木曜日です。

 

「何か記念日、でっち上げればよかったね」

なんて言いながら食べていました(笑)。

 

でも、途中から思ったんです。

別に、理由なんてなくてもいいんだな、と。

 

特別な日に、特別なことをするのもいい。

でも、

なんでもない日を、自分で特別にする。

それも、なかなかいい。

 

そして今回、

240ドルのおまかせは高かったか?

と聞かれたら、

私は「その価値はあった」と思います。

 

お腹いっぱいにさせることが目的ではなく、

素材の質、
調理の丁寧さ、
香り、
食感、
器、
音、
空間、
サービス。

全部を合わせて、

五感で満足させてくれる食事でした。

 

食べ終わった時に、

「おなかいっぱい、もう食べられましぇん」

ではなく、

「ああ、いいものを味わったなあ」

と思える。

 

今までの私は、

「安い方が得」

「コスパがいい方がいい」

という基準で選ぶことが多かったけれど、

 

たまには、

「どんな体験をしてみたいか」

で選んでもいい。

 

今回のおまかせは、
そんな新しい楽しみ方を試してみるための240ドルだったのかもしれません。

 

*****
 

さて。

ここからは、いただいたお料理を、
写真と一緒にすこしご紹介します。

 

これがまた、

全部、素晴らしいアイデアで、美味しかったんですラブ



生牡蠣にいくら、ざくろのペースト、梅酒という絶妙のコンビネーション!
生牡蠣といえばレモン汁しかかけたことなかったから、
前菜一品めから、ノックアウトされましたラブラブ


こちらは夫が注文したアラカルトの前菜。
(ラースは量食べられないので、おまかせじゃなくて、アラカルトにした)
海苔のうえに、まぐろのたたき(なのかな?)、パルメザンチーズ、いくらというコンビネーションで、けっこうチリが効いているんです。パリッパリに揚げてある。絶品でした。

サーモンなんだけど、生のサーモンの刺身をほんの少しだけスモークさせたみたいな絶妙な味。
下はふつうのコスレタスなんだけど、かつお汁で煮つけてあって、「こんなんアリなんだ!」という美味しい発見。


アワビの上に載ってるのは、軽く揚げた葱と生姜と海苔だと思う。
白みそを使ったペーストが塗ってあって、このコンビネーションがたまらん笑い泣き


バラマンディの蒸し物なんだけど、かつおの一番だしに浸かってて、葱と生姜を薬味にしていただくの。
蒸し加減が絶妙なんだわ。これは真似したいけど、できるのか?!


鹿児島牛のたたき。霜降りすぎて、とろけます。
もみじおろしでいただくと、オイリー感がすっきりして絶妙。

ここから先は、「季節のお寿司」ということで、
10品のお寿司がひとつずつ、

シェフが目の前で握ってくれます。



もう何がなんだか覚えていないけど、
ひとつひとつの素材ごとに、ちょっとした工夫があって、
ただ寿司飯の上に刺身が乗っかってる、ふつうのにぎり寿司とはまったく違いました。
(専用のお醤油をついでくれましたが、それ使う必要がなかった)

 

たしかこれはサーモンベリーなんだけど、
ちょっとだけ炙って、柚子胡椒をちょこんと載せてくれて。
ふつうのサーモンとは別人でした(笑)

 

コリコリした烏賊に、たっぷり雲丹が乗っかってる。
高価なウニを、庶民の味方イカのソースにしてしまうとは。

 

ニュージーランド産スキャンピ(生海老)といくらの組み合わせ。
海苔がまたパリっとしてて、口の中が天国花火

 

大トロにキャビアを合わせちゃう贅沢。
夫が欲しそうにしてたから、
恩着せがましく、プレゼントしてあげた。

 

わたしのなかでは、これがイチオシ!


あまり帆立好きじゃないのですが。
生の帆立に、味噌フォアグラを載せ
軽く炙ってたれつけて海苔で包んで、

シェフが手渡ししてくれます。
 

口のなかにいっきにほおばると・・・虹虹虹

 

穴子二重に折りたたんで、黒コショウ。
胡椒はそのまま振りかけず、シェフが手につけてから微量つけてたみたい。
こだわり方が細かい。

強肴(しいざかな)として出てきたのが、
ブルーチーズの茶碗蒸し。

写真は既に食べちゃったあとだけど、
ほんと絶妙にブルーチーズだった。
こういうアイデアが好き。

デザートは、「さくらもなか」って書いてあった。
最中って庶民のお菓子だし、別に好きでもないので期待してなかったんだけど。
アイスクリームにさくらのフレーバーが混ざってて、
クランベリーのゼリーを載せて、もなかをサンドイッチにしてほおばる。
このコンビネーションが絶妙。

 


でも私はこっちのほうがすごいと思った。
ラースが注文したデザート。
日本酒のクレム・ド・ブリュレ。
おみごとでした!

*****
 

というわけで、私にとって初めての「一人240ドルのおまかせ」。

 

以前の私なら、たぶん最後まで
「240ドルあったら、もっといろいろできるのに」
と考えちゃったと思います。

 

でも今回は、
「何を買ったか」ではなく、
「どんな時間を過ごしたか」にお金を使った感じ。

 

そして帰り道、
夫と「美味しかったね」と言いながら歩いていて、

ああ、こういうお金の使い方もあるんだな、と思いました。

 

ただの木曜日でしたけどね(笑)。

KOMEYUI、月に一度くらい通いたいお店になりました。

 

8月下旬、日本から友人たちがオーストラリアに遊びに来てくれました。
 

クレイを通じて知り合った仲間たちです。

 

せっかく来てくれるので、いわゆる観光地をたくさん回るより、

私が好きなオーストラリアの自然を一緒に味わってもらおう、と

張り切って計画しました。

 

近所の島・ストラッディでは、女性の聖地ブラウンレイクへ。

ティートリーの葉などから染み出した成分で、水が紅茶のような色をしている湖です。

季節は冬。

当然、水は冷たい。

でも、目の前に湖があったら、入りますよね(笑)。

みんなで、じゃぶん。

 

 

「冷たい!冷たい!」と大騒ぎしながら入ったのに、

上がったあとは、なぜかみんな妙にすっきりした顔。

 

別の日には、大きなクリスタルに触れたり、

 


オーストラリアの最東端から海を行き来するクジラの親子を眺めたり。

 

 

こういう場所にいると、何か特別なものを感じようと頑張らなくても、

自然のほうから勝手にこちらをほどいてくれるような気がします。


*****
 

そして今回のクライマックスは、ラミントン国立公園。

 

私のイチオシ:亜熱帯雨林での森歩き(ハイキング)です。

 

もともとは、みんなにとって歩きやすい平坦な10kmくらいのコースを予定していました。

 

 

ところが、みんな私の事前アドバイスをめっちゃ真に受け爆笑
(ありがたいことなのですが)

ちゃんとトレーニングしてきたし、

靴も装備もばっちりだしびっくりマーク

 

それで、

「……せっかくだから、本格ハイキング行っちゃう?」

という話になり爆笑
 

私の大好きな14kmコースを選びました。
 

 

いつもなら、私にとってはスイスイ歩ける楽勝コース。

……のはずだったんですが。
 

この日は足元がぬかるみ、岩場はつるっつる。

しかも、大きな倒木や沢渡りが何度も出てくる。

 


まるで障害物競争ゲッソリ

 

 

転んで泥だらけになるわ、
沢ですべって水没するわ、
倒木に頭をぶつけるわ、
ヒルには血を吸われるわ。

 

最後のほうは、もはやハイキングというより「修行」の領域ゲッソリ

 

しかも14kmコースのはずなのに、
ラースのGPS付きApple Watchでは、なんと17km超え?!

 

どーりで6時間もかかったわけだ(爆)。

 


(ラースのユニークな沢渡り)

 

正直、途中でちょっと思いました。

「森歩き初めての人たちには、大変すぎたかな〜?」

 

でも、不思議だったんです。

17km歩ききって帰ってきたとき、みんなクタクタのはずなのに、顔がものすごくすっきりしている。

 

 

汗をかいて、泥だらけになって、転んで、沢に落ちて、目の前の一歩に集中して。

 

そうしているうちに、頭の中にたまっていた余計なものまで、一緒に落ちていったのかもしれません。

 

厄落としというか。

デトックスというか。

 

*****

 

そして

「明日はもう帰国」という最後の夜。

 

みんなに聞いてみました。
 

「今回、何が一番よかった?」

 

すると全員、口をそろえて、

 

「ハイキング!」

 

えー、そこなんだ(笑)。

 

ブラウンレイクも、クジラも、クリスタルもあったのに。

 

一番大変だったものが、一番よかった。

 

なんだか、とても面白かったです。

 

(最終日、レッドランドベイの夜明け)

 

やっぱり自然って、オールマイティーなんですね。

 

何かを教えてくれるわけでも、癒してあげると言ってくれるわけでもない。

 

ただそこにあって、歩かせて、転ばせて、濡らして、疲れさせる爆  笑

 

なのに最後には、人を自然と素の状態に戻してくれる。

 

クレイも植物も、海も森も、全部自然の一部。

そして私たちも、その一部。

 

そんな当たり前のことを、改めて思い出した数日間でした。

 

自然って、やっぱりいいですね。

ジャガビー研究所、開設しました

実はわたし、「ジャガビー・うすしお味」が大好きなんですラブ
 

むかーしカルビーでスナック菓子の商品開発をしていたからではなく、
忖度なしで、ジャガビーが好き。

こんな食感、ほかにない。
 

ちなみに、北海道限定の「じゃがポックル」も大好きです。
原料のポテトは違うけれど、製法はかなり近いんじゃないかな、と勝手に推測しています。
 

カルビーさんに勤めていたのは、もう30年以上前。

その頃、同僚が「じゃがりこ」を日夜、一生懸命研究していました。

なので私は、もしかすると、その頃に培われた技術が後のジャガビーにも応用されたのでは……?と想像しているのですが、これは完全に私の推測です。違うかも?
 

とにかく。

オーストラリアには、こういうお菓子がない。

だから日本へ行くと、ジャガビーを爆買いして帰ってきます。

でも、当然ながら、すぐになくなる(涙)汗
 

今回、日本から友人が遊びに来ることになったので、

「私へのお土産なら、ジャガビーを!」

と図々しくも、自らリクエストしておきました。
 

すると、なんと食塩なし「プレーン」バージョンまで見つけてくれて、たくさん持ってきてくれました。

おいぴい。

 

私は「うすしお」でもちょっと味が濃く感じることがあるので、最近のお気に入りは、

プレーンバージョン + うすしおを半々に混ぜて、コショウを振る。

これが最高です。
 

ところが、その大事なお土産ジャガビーも、残すところあとわずか泣くうさぎ
 

そこで思った。

これ、自分で作れないのか?

ということで、

ジャガビー研究所、設立。

所長:わたし
協力員:夫
 

AIさんにも相談してみると、

「細く切って、水で洗い、軽く茹でて、乾燥させて、最後に油で揚げてみては?」

との提案。
 

なるほど。

さっそく実験開始です。

第1回実験*****

家にある食品ドライマシンを使って、乾燥8時間くらいを予定。
 

夜にセットして、

……朝、寝坊しましたゲッソリ
 

気づけば12時間。

ポテトはカラッカラ。
 

まあ、でも揚げてみよう。

油に入れた瞬間、

茶色っ!

 

あっという間に色づくので、慌てて掬い出しました。
 

そして食べてみると、

外側:焦げ味
内側:生

という、なかなか悲しい結果に。

第1回実験、失敗。

夫、参戦*****

その様子を見ていた夫が、

「僕が作ってあげる!」

と言い出しました。
 

そして、お母さん譲りの古いデンマーク料理本を取り出し、でっかいSebago potatoを買ってきた。


 

私がピアノで遊んでいる間に、キッチンでちゃっちゃか何かやっている。

 

しばらくすると、

「できたよー!」
 

出てきたのは、デンマーク風フライドポテト。
 

外はカリッ。

中はふわっ。
 

おいしい。

すごくおいしい。

でも……

これはジャガビーじゃない。
 

ジャガビーは、中が「ふわっ」じゃなくて、

ザクッ。

ここが重要なのです。

夫よ、惜しい。

第3回実験*****

そこで、もう一度挑戦。

今回はSebago potatoを使い、

  • 細めにカット
  • しっかり水洗い
  • 2分茹でる
  • 茹で上がりに軽く塩
  • 食品ドライマシンで5時間乾燥
  • 低温からゆっくり揚げる
  • 最後に高温でカラッと仕上げる

すると……

できたー!!!


 

かなりジャガビーに近い。

カットサイズに少しばらつきがあったのですが、細く切れたものは、もうほぼジャガビー。


ザクッ。


軽い。


ちゃんとじゃがいもの味がする。
 

太めのものは中が少ししっとりしていましたが、それはそれで美味しい。
 

そして今回の実験で分かったのは、

ジャガビーっぽさを決めるのは、「乾燥」と「太さ」の絶妙なバランス。
 

乾かしすぎるとガリガリ。

水分が残りすぎると、ふつうのフライドポテト。
 

その中間に、

ザクッと軽い、あの食感

があるのです。
 

ということで、ジャガビー研究所、無事に第一成果を出しました。

コツもだいぶ分かってきた。
 

これからは、

毎日ジャガビー作れるぞ!
 

……太るかもな。爆  笑