オーストラリアでイーコンセプション E-Conceptionという会社を経営しておりますが、

同時にビーグル犬のブリーダーでもあります。

 

 

屋号 Lillepote (リレポーテ)・・・デンマーク語で「小さな手」という意味。

 

※出産、子育ての様子は、Lillepoteのフェイスブックや、YouTube動画で見られます。

 

 

 

 

7年前にお母さん犬 シャンティを迎えた半年後、お父さん犬 タンクがうちに来ました。

 

 

シャンティとタンクはもともと夫婦犬で、旧オーナーさんのもとで子犬を産んだ経験があります。

 

仲良しカップルで、2腹の仔犬を産み育ててくれました。

 

最後の1腹から、ユズ♀をうちでキープすることにして、ビーグル犬3匹体制になって3年。

 

 

昨年8月、悲しいことにシャンティが虹の橋を渡りました。

 


 

一番年上のタンクが先に逝くだろうと思っていたし、急なことだったので、とてもショックでめちゃくちゃ悲しかった。。。

 

*****

 

あれから5か月。

今度はタンクを見送るタイミングとなりました。

 

タンクはもうすぐ12歳になる、おじいちゃん。

 

ダディのことが大好きな甘えんぼさん。

おとなしくて、人なつっこくて、優しくて、おじいちゃんになっても子犬みたいに可愛い。

「タンクちゃん」と呼びたくなる、秘蔵っ子です。

 

 

シャンティが死んでから急に背中にできた腫瘍がすごい勢いで大きくなったので、

10月末にVET(動物のお医者さん)に診せたら、案の定「悪性腫瘍=癌」でした。

 

 

ついでに、腎臓の隣にもガン腫瘍らしきものがあることも分かり、もう時間の問題であることは分かっていました。

 

年末に一度、何も食べなくなり、動けなくなったので

「年を越せないかもしれないね・・・」と心配していました。

 

 

ところが、2~3日すると急に元気になってゴハンもりもり食べ始め、お散歩にも元気で出かけるように。

 

 

ところが、また2~3日すると、動けなくなり、食べなくなり、水も飲まなくなり。

 

ああ、今度こそダメかも。。。と思っていると、また2~3日して復活。

 

このアップ&ダウンの繰り返しを何度やったことでしょう。

 

「このままだったら、明日VETに連れていって安楽死させよう」

 

というセリフを何度も何度も言ってました。

 

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12月中旬に、背中の腫瘍を自分で引っ掻いてしまい、大出血!!

 

クレイペーストを作って、毎日取り換えてました。

 

 

 

 

自分で引っ掻かないように、包帯まいて、服を着せて。

(夏だから、暑くてかわいそうなんだけどね・・・)

 

 

このクレイペーストのおかげで、ガン腫瘍はどんどん小さくなってきました。

一日1回取り換えてあげると、不快感もないようで、引っ掻くこともないのです。

 

サンダルウッドナッツオイルに ガン細胞を殺す作用があるというリサーチを見つけて、これを加えるようにしたら、さらにガン腫瘍は小さくなりました。

 

そして、強力な抗菌作用のあるクローブ精油ベチバー精油を交互に使って、炎症を防止してました。

そのおかげで、炎症を起こすこともなく、この1か月うまくいってました。

 

*****

 

昨日からまた、食べなくなりました。

後ろ足がろれつが回らないかのように、うまく歩けなくなり、水も飲まなくなりました。

 

息づかいは、いつもよりも荒いのですが、静かにうずくまっているだけで、まったく文句を言いません。

どれくらい痛いのか、よく分からないんです。

 

(「痛いよ!なんとかしてよ!」と訴えてくるシャンティとは対照的)

 

ちょっと目を離すと、庭のブッシュに入り込んじゃう。

 

 

シャンティも死ぬ前、このブッシュによく来ていたので、ああ、いよいよか・・・と。

 

きっとアーシング(地球のエネルギーを借りたヒーリング)をしているのだろうけど、

誰も来ないところで死を待っている、、、というふうにも見えてしまって不安になります。

 

家の中に入ると、ダディのそばに行こうとするけど、うまく歩けなくてよれよれっと倒れる。

ダディが寄り添ってあげると、安心したように顔と手を載せる。

 

 

このとき、

「タンクはもういいって言ってる。今日の午後、VETに連れていこう」って話してました。

 

ところが、お昼すこし前に、突然歩けないはずのタンクが立ち上がり、20歩ほど歩いてダディが座っている椅子のところまで来た。

 

そこで、ダディがタンクを持ち上げると、おしっこジャー。

我慢できないというより、まるで膀胱が破裂したように。

 

ラースは慌てて自分の服を着替えに行きました。

 

横に寝かせると、大きく呼吸しようとするのだけど、呼吸ができないみたい。

ダディのサンダルに鼻を寄せて、首を反らせてビーグル特有の「遠吠え」。

 

ハウ~~~  ハウ~~~

 

小さな声だったけど、「ダディ~!ダディ~!」って呼んだんだと思う。

 

そして、「息ができない大きな呼吸」を10回くらい。

 

あくびのように口を大きく開け、閉じたと思ったら

肛門が緩んで、汚物が出てきました。

 

着替えて戻ってきたラースが、「That's it」 

 

え?! もう死んじゃったの?!

 

タンク、タンク、戻ってきて!!!

ダメだと思っても、いつも戻ってくるじゃん!!!

戻ってきて!!!

 

大きな声で叫んだけど、タンクは動かなかった。

もう呼吸もしていない、心臓の鼓動も聞こえない。

魂も抜けちゃってる。

 

あまりにも急な出来事で、ショック。

VETで安楽死させてあげるつもりだったのに、あっという間に逝っちゃった。

 

タンクちゃん、、、

たしかに3か月前から、もう時間の問題だってわかっていた。

たしかに1か月前に、あなたが居なくなる覚悟はできていた。

 

だけど、あまりにも急すぎて、

安楽死もさせてあげられなくて、茫然。

 

どれほど痛かったんだろう?

どれほど苦しかったんだろう?

 

我慢強い子だから、読み取れなかった。

こんなに死が近いとは思わなかった。

 

*****

 

それにしても、ヒトって勝手なものだ。

 

シャンティを安楽死させたときは、

「彼女の死期を勝手に決めてしまった」ことに罪悪感を感じたけど、

タンクの最期をみたあとは

「安楽死させてあげられなかった」ことに罪悪感を感じる。

 

バカだよね。。。

 

 

今日の出来事です。

まだ呆然としてます。

 

 

 

若かった頃の、シャンティ(左)と タンク(右)↓

 

 

 

お父さんとお母さんを失くして、「みなしごハッチ」なユズちゃん♀↓