前回のブログ記事では、ビーグル犬☆シャンティがみなさんの応援、お祈りによって奇跡的に回復しました!という朗報で終わっていました。
ですが、実はその後もシャンティの容態は一進一退を繰り返し、そのたびに一喜一憂 アップ&ダウンの1週間を過ごしていました。
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月曜日の朝は、「いつものシャンティが戻ってきた!」と大喜びでしたが、VET(動物のお医者さん)でもらってきた「おなかにやさしい缶フード」をたっぷり食べておきながら、夕方には全部戻してしまいました(涙)。
そして、その夜からまた調子がおかしくなり、シャンティのファスティングが再発してしまいました。
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火曜日の夜は、たまたまトンカツを作っていたので、豚ヒレ肉の肉汁をあげたらペロリと舐めまして。
「あら、ポークならいいのね!」ってことで、細かく刻んであげたら、ちょこっと食べてくれました。
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水曜日も調子よくポークをすこーしずつ食べ続けてくれて、夜には待望のウンチも出まして、
「やったーーーー!!!!」
という喜びよう。
犬のうんこがこれほど嬉しかったことはない。
シャンティが好きなブッシュで摂取したと思われる黒土がたくさん含まれていました。
土で消化器系をお掃除しようとしていたんですね。
でも、障害物と思われる異物は見当たりませんでした。
でもでも、こうして消化器系をスルーできるってことは、このまま浄化し続ければ異物が出てきて、めでたしめでたしになるのでは?と、期待を膨らませました。
ただ、食べたものを消化するのは大変なようで、食後1時間ほどすると決まって震えが来ます。
まるで腸の蠕動運動に合わせるかのように、全身で押し出しているようです。
どれくらい痛いのか、苦しいのか分からないけど、
シャンティはお産の陣痛ですら まったく声をあげなかった我慢強い子なので、相当痛かったのかもしれません。
庭のブッシュに穴掘って座り込むという、アーシング(地球のエネルギーで癒す方法)をしているようなので、
それならクレイはどうよ?と。
クレイ湿布をつくって、タオルでおなかに固定してみました。
そうすると、ずいぶん痛みが和らぐようで、震えも止まってぐっすり眠っていました。
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木曜日も順調にポークを食べ、わずかですが、黒いうんこを出してくれました!
食後の震えはあるんですが、時間が経つと消化が終わるのか、また少しずつ食べてくれます。
クレイ湿布も確実に効いているようです!
この調子なら、エネルギー切れを起こさずに、いずれ異物が外に出るまで、がんばってくれるのではないか?と。
そして、金曜日。
朝から 食べものも水も まったく受け付けず。
なぜか、またまた ファスティングに入ってしまいました。。。
体も小刻みに震えています。
このあたりで、「異物が詰まっている→それが消えた(レントゲンには写らないだけかも)」という検査結果に疑問を抱くようになってきました。私の頭のなかのイメージでは、シャンティの腸内に腫瘍が育っているんです。そう考えると、この半年ほどのシャンティの行動が腑に落ちるのでした。。。
夕方に、少しだけ挽肉を与えてみたら、すこーしだけ食べてくれました。
お水も飲んでくれました。
(いちいち一喜一憂)
よかった。。。と思ったのも束の間。
夕方から、ひどい震え、全身蠕動のような大きな揺すぶりが襲ってきました。
さすがのシャンティも、これには耐えられず、文字どおり悲鳴をあげはじめました。
いくらクレイをあてても、マッサージしても、レイキをあてても、どうにもなりません。。。
人間なら「七転八倒」でしょう。
近所のVETに連れていきたいけど、既に時間外だし、またしても週末なんですよね。
またあの、緊急病院に行かなきゃならないのか???
それとも、今晩、越せるだろうか???
ガールズもいない夜で、ラースと私で交代しながら看病することに。
ラースは既に、この1週間アップ&ダウンの連続に心身ともども疲弊していて、持病悪化の兆候も出ていました。
本人も「もうダメだ、先にいったん寝る」と言って別の部屋にこもりました。
苦しむシャンティと二人きり。
「痛いよ、どうにかして、マミィ!」
と目で訴えるシャンティ。
とはいえ、シャンティは生きることは諦めていません。
絶対プッシュして異物を出してやる!という気合で頑張っているのですが、
どうしようもなく苦しい。
私はもうなんにもできなくて、シャンティを抱きながら
「神様!!!
そこにいるなら、もうシャンティを苦しませるのはやめて!!!」
って泣きじゃくりながら叫んでました。
自分がいかに役立たずなのか。
自然の前では、なんにもできない。
降伏したいけれど、
降伏しても戦いは終わらない
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そんな時間がどれほど続いたでしょう?
シャンティは部屋の外に出たがります。
庭に出たので、おしっこか、アーシングか?と思い、あとをついていったのですが、いつものように地面の匂いをかぐのではなく、顔をあげて空気の匂いをクンクンかいでいます。
そうか、ダディを探しているのね。
疲れ切っているラース、もう少し寝かせてあげたかったけど、シャンティがどうしてもダディに会いたいというので、ラースが休んでいる部屋にシャンティを連れていきました。
ラースを見ると、シャンティは安心したかのように、また庭に出ていって、いつものブッシュに入り、アーシングをはじめました。
「しばらく一人にしておいて」って言われたので、家の中に戻りました。
正直、疲れ切ってました。
なにもしてあげられることはないし、
シャンティを苦しみから解放してあげたい。
このとき、ラースと二人
「明日の朝、安楽死させよう」
と決めました。
そのときは、悲しみより、早くこの地獄から解放されたい気持ちのほうが強かった。
でも、これくらいの地獄を経験しないことには、「安楽死」なんていう選択肢はとれなかったかもしれない。。。
それに、先週末の時点で「終わり」になっていたかもしれないところ、お友だちの応援のおかげで1週間近くもってくれたことで、お別れの心の準備ができたのです。
ラースは「ボクはもう大丈夫だから、少し寝たら?」というので、私は眠ることにしました。
このあと、私は深い眠りに落ちて、朝まで目が覚めませんでした。
その間に起きたことを のちにラースから聞きました。
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ブッシュでアーシングしていたシャンティは、しばらくすると戻ってきた。
相変わらず、震えが止まらず、苦しそうだったけど、今までとは少し様子が違っていた。
ラースは自分の足が感覚を失って麻痺していることに気づき、持病悪化なのか、軽い脳卒中なのか?と不安になりながら、お風呂に入ることにした。
そして、お風呂のなかで、
「シャンティ、もうボクはこの状態を続けられない。キミが死ぬ前にボクが死んじゃいそうだ。申し訳ないけど、許してくれ」
とシャンティに涙ながらに訴えた。
そしたら、シャンティが手を舐めてくれた。
まるで、
「わかったよ、ダディ。私はあっちに行くから大丈夫だよ」
とでもいうように。
※シャンティは一匹狼みたいな自立した性格なので、他者を舐めるという行為は決してしない犬です。(はっきりいって、男前すぎてペット向きではない…)
「シャンティがラースの手を舐めた」と聞いて、嫉妬を覚えるほどレアな現象なんです。
そして、その後は、痛みや震えに対抗するのをやめ、悲鳴もあげず、死を受け入れたかのように静かにバスルームで横たわっていたそうです。。。
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8月22日 土曜日
早朝ガールズを呼び、朝いちばんでVETに行きました。
シャンティはこうなることは分かっているかのように、冷静沈着でした。
安楽死はとっても簡単で、あっという間でした。
お薬を入れたら、何秒もしないうちに安らかに逝きました。
魂は抜けているはずなのに、まるで生きているようでした。
【美しいシャンティの死に顔】
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気持ちを落ち着けたくて、みんなで散歩に行きました。
よく犬たちと散歩した海辺のコース。
シャンティの魂は、あの美しいうろこ雲の向こうに行ったんだろうか?
シャンティがウチに来て、はじめて歩いたのも、この散歩道でした。
そのときの写真を再現して遊びました。
家に帰ると、2匹のビーグル犬が甘えてきました。
シャンティのパートナー、タンクちゃんと、
シャンティ&タンクの娘、ユズ。
しばらく、シャンティのことで必死すぎて、あまり相手してあげられなくて、ごめんね。
一緒に近所のお散歩に行きました。
いつも歩くコースなのに、ちょっとメインルートを外したら、とってもキレイなクリークがありました。
すぐ近所にこんなに美しいところがあるなんて、気づいてなかった。
家に戻ると、ラースはお疲れがどっと出て、お昼寝。
私も寝ようとしたけど、悲しすぎて眠れず。
ラースの睡眠の邪魔しないように
裏庭に出て声をあげて泣きました。
そしたら、このお花。
FeelFreeフラワーエッセンスのネイティブ・フラックス。
私がはじめて摂ったフラワーエッセンスです。
このお花からのメッセージは:
自分をありのままに認めて。太陽の光をさんさんと浴びて、自由になってね。
こんなときに、シャンティさんが天国から送ってくれたメッセージだったんだね。
ありがとう、シャンティ
私たちの寝室のベッドからの眺め。
ここにはいつもシャンティがいた。
今はとにかく、
あなたがここにいないことが寂しい。
I miss you
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一緒にシャンティのこと思って応援してくださったみなさん、