頼まれてもいないのに、ひそかに続く ブックチャレンジ④
手元にあるのは、大和和紀さんの漫画作品 『あさきゆめみし』
好きすぎて、全巻、日本から持参しました。
本棚の断捨離は何度もやったけど、これだけは手放さない
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こどもの頃、漫画に触れる機会がなかったので、
漫画の読み方が分からないまま思春期に入りました(爆)
はじめて友だちから見せてもらった漫画は「ベルばら」。
あの、『ベルサイユのばら』です!
小学校5年生のとき。すごい流行ってて、その話題でもちきりだった。
友だちとの会話についていきたくて、漫画借りて読もうとしたけど、
どーしても読み方が分からず、内容が理解できなかった。
どういう脳味噌だったのか、自分でも不思議ですが、
マジに漫画が読めない『漫画オンチ』でした。
(ついでにいうと、野球のルールもずーっと理解できなかった・・・)
そんな漫画オンチの私が、
初めてハマって、初めて自分で買った漫画が『あさきゆめみし』だったんです。
高校時代のことです。(たぶん)
古文が大好きでした。
特に平安時代の連ドラ、『源氏物語』にはめちゃくちゃ惹かれて、原文のまま読んではその世界にどっぷり浸ってました。
古文って言っても、日本語なので、ちょっとクセつかんだら雰囲気でなんとなく通じます。
ひとつの方言みたいな感じ。
もしかして過去生、藤原家の娘だった
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でも冷静に考えてみると、私の古文好きは、『百人一首』の影響かもしれない。
お正月には親戚みんなで百人一首でよく遊んでいたのですが、小学生の頃からめっちゃハマって、正月でもないのに読み札一枚一枚じっくり眺めては意味を想像してはニヤニヤしていました。
57577のリズムが心地よかったのもあるし、
十二単のお姫様がすてきに見えたのもある。
一番好きだった歌は、
式子内親王
玉の緒よ絶えなば絶えねながらへば
忍ぶることのよわりもぞする
意味はよく分からんかったけど、
なんか苦しい恋しているのかな・・・くらいは伝わりました。
・・・振り返ってみると・・・
漫画の読み方も分からない小学生が、百人一首にハマるって、不思議な現象ですね。
やっぱり過去生、藤原一族だったかも
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それにしても、『あさきゆめみし』はすごいです。
原本にほぼ忠実に、当時の少ない資料から画像にして表現するという、超難易度の高い技。
この作品そのものが、高度な芸術作品だと思います。
大和和紀さん、尊敬します。
ちなみに、一番好きな登場人物は、夕顔です。
「かみさまがくださったぶんだけ、わたしはじゅうぶんにしあわせでした」
↑ここ、めちゃ共感します。
『あさきゆめみし』
私が持ってるのは古~いものですが↓
こんなきれいなセットもあるんですね↓