ゴールデンウィークと同時に終わるはずだった「緊急事態宣言」が延長されましたね。
感染者数などの数字を見れば、たしかに解除するにはまだ早いかも…という気はします。
でも、このまま自粛を続けるってのも、考えものですね。。。
ひとつには、自粛の制限、線引きが提示されていない、という問題。
「これはOK」「これはNG」という判断基準がないまま、民間、各自に丸投げですものね。
「三蜜は避けましょう」って言われても、どう解釈していいやら困っちゃいます。
そして、経済的な補償がほとんどない、という問題。
あるにはあるようですが、その金額、手続き方法など、決して十分とはいえない。
いくら無利子で借りられても、「借金」であることには変わりないしね。
事業を行っている方にとっては、とても厳しいですよね。。。
アロマセラピーやクレイセラピーなどの自然療法を教えていらっしゃる教室や、トリートメントを提供しているサロンなど、営業方針に迷っていらっしゃるのでは?と思います。
そこで、ご参考までに、
オーストラリアの例をご紹介しますので、
一緒に考えてみましょう
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私が住んでいるオーストラリアでは3月下旬から少しずつ規制を厳しくしていきました。
モリソン首相は「ロックダウンとは呼んでくれるな」と言いますが、
まあ、事実上「緩めのロックダウン」です。
(だって国境も州境も封鎖してるし、政府命令で行動が制限されているし)
政府が営業してはいけない業種、業態を指定し、個人の行動も「違法」と「合法」の線引きが明確になされました。法律なので、違反したら「禁固含む罰金」を課されます。
その代わりに、売り上げが3割減を超えたビジネスには従業員の給料補償などが出されます。
アメとムチ作戦ですね。
おかげで、4月末くらいから、各州において
新規感染者数が「ゼロ」を記録する日
が出てきました。
このままいけば、根絶も可能かも?という勢いです。
(でも国境あけたら途端、元の木阿弥でしょうが…。この先どうするのかな~)
※オーストラリア全国での、日ごとの新規感染者数の推移
私が住んでいるクイーンズランド州は先週末から少し規制を緩めはじめました。
来週からは一部の学年から通学を開始するようです。
ニュージーランドもほぼ同じタイミングで4週間のロックダウンを敢行し、ほぼ封じ込め成功です。
※ニュージーランドでの、日ごとの新規感染者数の推移
ここで面白いことに、
ニュージーランドとオーストラリアは、
ロックダウンのやり方が違いました。
ニュージーランドは、完全封鎖。医療と必需品以外のビジネスは全部ストップ。
ほぼ全員自宅隔離。
(イーコンセプションがニュージーランドにいたら、私たちの会社も営業停止させられていたでしょう。)
一方、オーストラリアは、感染に関与しそうなビジネス形態だけを指定して営業停止させ、それ以外は「営業継続」を支援しました。経済の持続性を重視したんですね。
ニュージーランドは、ハード・ロックダウン。
オーストラリアは、ソフト・ロックダウン。
という言い方もできるかと思います。
そして、結果的には、どちらもほぼ感染封じ込めという成果が得られました。
ということは、逆に言えば、ニュージーランドみたいな極端な完全封鎖は必要なかったんじゃない?ってことなんです。
そこまで経済を犠牲にしなくても、感染抑えられたんじゃないの?っていう。
だから、オーストラリアがやってきた要素を応用すれば、
経済的な犠牲を最小限に抑えながら、
感染拡大を防げるのではないか?
と思ったんです。
(もちろん国ごとに状況も環境も違うし、ウイルスの種類が違うという説もありますが)
オーストラリアのクイーンズランド州が採用したルールで
面白いなと思ったのは、
・同居家族 プラス 同居していない人2人 はOK(合法)
っていう考え方です。
※同居家族の定義
同じ家に住んでいる人。
たとえ血縁家族でも、同居してないとダメなの。
また、ルームメイトでもオーペアでも、同居していれば「同居家族」に含まれるの。
同居家族のうち誰かひとりが感染すれば、残りの家族が感染するのは仕方ない。
だけど、同居家族だけで過ごせというのは酷だから(なのか根拠は分からないけど)
外部の人を2人、交えるのはOK。
(友だち2人が、うちに遊びに来るとか、うちから2人で友だちの家に出かけるのはOK)
なぜ「プラス1」でも、「プラス3」でもなく、
「プラス2がOKライン」だったのか、
そこはよく分からないのですけど、
実際それでほぼ封鎖できちゃった!ってところがポイントです。
※どうやら、「プラス2」ルールは「現実的にそれくらいなら、生活なんとかなるよね」っていう、実践的な妥協ラインだったみたい。
ただし、ほかにも規制はありましたよ。
出かけていいところは、必要不可欠なところ(食料、日用品の買い物、医療など)と、軽いエクササイズ。
飲食業は Take away(テイクアウト)のみOK
イベント中止。結婚式は5人まで、葬式は10人まで。
そして、いつでもどこでも、ソーシャルディスタンスを守ること。
マッサージサロンも当初は営業禁止リストに入っていたのですが、4月下旬からクイーンズランド州では「リメディアル・マッサージ」は解禁となりました。
個人的に驚いたのは、「一般人はマスク不要」で通したことです。
(医療従事者へのマスク供給を優先したんだと思います)
でもこれは、人口密度が低いからソーシャルディスタンスがとりやすく、車社会で交通公共機関を使わない人が多いオーストラリアだからこそ、可能だったんだろうと思います。
日本ではマスク必須だと思う。
そうなんです、オーストラリアと日本ではいろいろ違うから、そのまま応用はできないんです。
ただ、ちょっと面白いなと思ったの。
同居家族+外部から2人までOK っていう考え方。
これは応用できるのかもって。
アロマトリートメントサロンも、アロマ&クレイセラピー教室も、
一度に 【2人までならOK】 と考えたら、どうなんだろう?
トリートメントサロンは、ふつう、お客さん一人ずつ、ですよね。
もちろん消毒やソーシャルディスタンスには気を付けるとして、
トリートメント中は面と向かっておしゃべりもしないわけだし、
大丈夫なんじゃないの?
アロマやクレイのお教室も、おうちで生徒さん2人までだったら
そして、距離をとって座っていただけるなら、
また、移動中の感染を避けられるなら、
大丈夫じゃないのかな?
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自然療法は薬じゃないし、対症療法としてはあまり役立たないかもしれないけど、
免疫力をアップしたり、ウイルスを除去したりという根本的な予防にはとても力になるものです。
その知恵を止めてしまうのは、勿体ない。
こんなときこそ、自然療法をみんなに知って実践してほしいと思います。
もちろん、感染まで広めてしまっては元も子もないので、
感染対策は十分にとったうえ、ですけどね。
そんな工夫をしたうえでのビジネス復帰は、
そろそろ考えたほうがよいのでは?と。
だってね、このコロナさんって
あと1~2年ともに過ごすことになるんです。きっと。たぶん。
そんな長いこと、自粛継続するわけにいかないでしょう?
コロナさんとともに生きる社会のあり方を模索していかないと。
日本人は協調性が高いから、「曖昧な自粛要請」でも協力しあって、みんなで感染防止していけると思います。
ただ、「営業している」「出かけている」ってだけで袋叩きにするような、江戸時代の「五人組」みたいな相互監視はどうなんだろう?
自粛ムードに従って、まわりの様子見てる人ばっかりだったら、日本社会潰れちゃいそうだし。
自分が無理して我慢しているから、
他人のことを批判したくなるのよね。
みんなが無理せずに、
感染を極力防ぎながら、
やりたいことやれる方法を見つけていきましょう!
要はバランスですね
自分軸で判断しましょ☆