○声は自分だけの財産
自分の声帯は、世界でたった一つのものです。
それを磨いて、素晴らしい声を出す楽器にしていくのは、
何にも勝る喜びではないでしょうか。
その楽器で、他の人に感動を与えられるところまで使いこなせてこそ、
トレーニングも報われたというものです。
家を手放してバイオリンの名器を手に入れた演奏家が話題を呼びました。
声帯には価格がつけられません。
どんな大金持ちだって買うことができないからです。
それだけのものを手に入れようとするのに、
なぜ、自己研鑽に時間やお金を惜しむのでしょう。
それは、本当に手にしたいと思っていないからではないのでしょうか。