○腹から笑いころげてみること
発声というものは、全身で覚えていくものです。身体で覚えていくには時間がかかります。急ごうとすると、頭が働きます。こうすればもっとよく声が出るのではないかと考えることは大切です。しかし、悩み迷いすぎたら、声はひっこみます。
モクモクと無心で、毎日続けることが大切なのです。
どうしても、うまく声が出ないなら、お腹の底から笑ってみましょう。
発声とか歌とか音楽と考えるから、声が引っ込むのです。
まず、豪快に笑ってみてください。自分でおかしくてたまらないくらい、まわりの人もそれにつられて笑わずにいられないほどに笑うのです。
このときの声は、随分とよくひびくでしょう。
そして、遠いところまで届きます。喉も開いていることが多く、あまり負担がかかりません。お腹がよじれて痛くなります。
私が声づくりの最初の練習の結果として、好ましいといったことが、ほぼ入っているではありませんか。