○体―息―声の結びつき
理想的な体―息―声の関係は、車のアクセルとシャシーとタイヤのように結びついていると思ってください。
体が動くと息が流れ、声が出る、声が出るときには息が流れ、体が動いている、こういう結びつきを意図してつくっていくのです。
結びついたら、体からストレートに声が出ます。そのまま表現に入れます。
ギャーギャー騒いだり寝言を言っていたりしたら、それがまわりの人には歌のように聞こえていたというのが最高ではないのでしょうか。
自分のシャウトしていることばの中のフレージング、リズム、感情をしっかりと聞いてください。体が振動する感覚で、声をつかむのです。
すると、一歩一歩近づいてくるでしょう。
あなたの声の芯に、伝えるべき価値のあるものが宿り始めていませんか。
そこに、外に対して開いてみせられるだけの技術と、自分のオリジナリティという価値を見出し、作品にしていくのです。
それが、自分と世界とを一致させ、くり出していくための入口なのです。