日本人の声は浅く細い | 声、語り、歌、ヴォイストレーニング1日1話

声、語り、歌、ヴォイストレーニング1日1話

歌手、声優、俳優、芸人、ビジネス、一般、声に関心のある人に。
プロ、トレーナーも含め、トップレベルのヴォイトレ論を展開します。

さらに学びたい人は、一流になるための真のヴォイストレーニング https://vccarchive.hateblo.jp/

人間、自分にないものを求めるとも言いますから、

自分の声に合わないところから始めている人も少なくありません。

これでは上達の妨げになるだけです。

日本のヴォーカリストの偏向についても知っておきましょう。

 

日本で活躍しているヴォーカリストの場合は、

次のような傾向が強いのです。

・生まれつき、人よりも高い声が出る。

浅く細い声,クセのある声が多い。

・中音域や低音域で,声量、パワーは出せない。

 

どうして高音域の人が多いかというと、歌は、話す声より高くなるからです。

そのため,高い声を出せる人は,すごいと思われがちなのです。

日本人が声域が狭く、プロの真似をするのに、高音が決めてとなるように思われているからです。

この傾向は,カラオケの普及とともにさらに高まりました。

 

これは、本当は、ヴォーカリストとしての有利な要素ではありません。

ただ,素人には,わかりやすい声の要素,音高,ピッチです。

むしろ、音色や声量、出しにくく伸ばしにくい中低音であまり声の出ないことは、好ましいことではないのです。

しかし、カン高く細い高音が、日本人の好みには合う音色で、日本ではヴォーカリストの条件のようになっているのは、確かです。