ヴォイストレーニングは、
スポーツ選手の健康管理にも似ています。
最初は、体がしっかりとできていないだけに、
ちょっとしたことで声が乱れがちになります。
毎日、神経質にならざるを得ないでしょう。
その段階を経て、自分の声ができてきて、
自分の声というものがわかってくるのです。
そのときに、すでにいくらかの経験を積んでいる
ヴォイストレーナーのアドバイスは、
大きな助けになるということです。
私のヴォイストレーニングでも、
やがてトレーニング中に
ピアノもほとんど鳴らなくなり、
注意することばも不要となります。
自分で間違いに気づいて、自分で誤りを正す、
本人自身のする判断の迷いや
その結果の発声、歌へのアドバイス中心となります。
本人自身のつくったヴォイストレーニングのチェックをします。
徐々にそのようなことができるようにするのが、
ヴォイストレーナーの役目です。
※私のレッスンは、すべて即興です。
相手によって、いや、相手のその日の調子に応じて、
変わることは、しぜんなことです。