まずは、可能性のある声を選びましょう。
声の判断に必要なのは、一流の声を聞き、自分の身体や息を使いこなし、身体にきくことです。
それは、自分が表現していこうとする世界への欲求が教えてくれます。
この声なら、今から先、伸びていけば、
世界と張り合えるかもしれないという兆しのようなものです。
すぐにはわかることではありませんが、
声を理解しようと身体を使っているうちに、身体が教えてくれます。
このあたりは、イメージでお伝えするしかありませんが、
身体は呼吸を通じて声に現われます。
心や感情を、身体から伝える声をもつことです。
そのために身につけなくてはいけないもの、
深めなくてはいけないものを呼吸からつかむことです。
真の声は、最初は、使いにくく扱いにくいものですが、
使っているうちに、軽くなり、羽がはえたように飛んでいきます。
うまくいかないとしたら、それを支える条件が足りないからです。