腎臓の漢方 | 栃本天海堂薬局福島店のブログ

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〒553-0003 大阪府大阪市福島区福島5-10-3 TEL:06-6451-0189

当店には腎機能の改善に漢方薬の服用を希望される方がいらっしゃいます。

クレアチニンの値が高かったり、eGFRの低下などで所謂慢性腎臓病(CKD)で病院を受診されていて、西洋薬以外で漢方薬で腎機能の数値の改善と透析の回避を目的に相談されます。

高血圧や糖尿病、高脂血症などの疾患を抱えられていたり、特に他の病気もなく腎機能の低下のみがあったりと様々です。

また、勿論老化に伴い腎機能も低下してきます。

漢方の治療として他の疾患がある場合は、その疾患の改善をしながら腎臓に負担のかからないようにしていく必要があります。

病邪として瘀血・痰湿・湿熱などがあり、その病邪をさばきながら腎(漢方で言うところの腎で西洋医学の腎臓の機能も含まれているが、それよりもその機能の指す範囲は広い)を中心とした治療を行いますが、腎以外にも脾・肺・肝・心と他の臓器も配慮しながら進めていかねばなりません。

当然、食養生もしっかりと行い、これまで以上に腎臓に負担をかけぬようにし、普段の生活でも注意をしなければ腎機能の回復は難しいと思いますし、血液検査の数値があまりに基準値から外れた場合は腎機能の改善は困難になってきます。

知り合いの医者に聞いた話ですと、腎機能の低下に対する画期的な薬はないようで、高血圧の方は血圧をコントロールしたり、糖尿病の方は血糖値を下げることを目的とした薬で、腎機能をこれ以上悪化させないようにすることぐらいだそうです。

漢方医学が西洋医学よりも腎機能低下の治療に優れているとは言いませんが、腎臓の働きを高め、その機能を保護していくことに漢方薬を服用することも一つの選択肢として良いのではないでしょうか?