2024年7月7日(日)

 

 永井陽子『モーツァルトの電話帳』㊸

 

 働かぬ人馬などなし つつしみて昔を語る

             メイプルトゥリー

 

 メイプルトゥリーというとついカナダの大地を思い出して

 しまう。カナダの国旗からくる連想でしょう。

 背の高い老木が開拓の昔を思い浮かべつつ、血と汗を流し

 ながら必死に働いた人馬の労苦を、つつましやかに語って

 いる。

 

 Pa・Pa・Pa・Pa・Pa パパゲーノ様がほしいのは

         .........夏雲たかき街にきく歌

 

 モーツァルトの「魔笛」ですね。

 鳥刺しのパパゲーノとパパゲーナのアリア。

 パパゲーノはパパゲーナを得て万々歳、二人のアリアが

 夏雲たかき野外劇場に響いているのでしょう。