何度この立山に行ったのだろうか。特に思い出すのは4回。

そのほかに3回ぐらいだろうか。

 

初めて登ったのは、ちょうど50年前に富山に赴任したその年の7月、ここに来た以上は立山に登らなくてはと思い、夏休みに入ったときに一人で向かった。初めてのことばかりだった。富山地方鉄道(地鉄)で富山駅から立山駅へ、そのとき地元の若い女性の二人連れと知り合い、室堂まで同行した。そこで知ったのが、小豆餡入りかき氷とビニール風呂敷で滑る橇遊びだった。

ここはターミナルの室堂平への出口、ここから雪の上に出て行くのだが、右の山が浄土山、左の台形状がいわゆる立山で、台形の右端が雄山で3003m、頂上に雄山神社の社がある。台形の中央部の高いところが大汝山(おおなんじやま)で3015mで最高点、台形の左端が富士の折立2999mである。立山の下にはみくりが池がある。

 

写真の右手の方へ行ったとき、女性たちが雪の表面をさらさらと払いカップに雪を取って缶詰の小豆あんを入れてくれた。これが餡入りかき氷でした。

そしてこの斜面をビニール風呂敷を尻に敷いて滑ったのです。最近はほとんどビニールの風呂敷は見ません。ほとんど袋を使っています。50年前はこんな風呂敷がどこにもあった

ことを思い出します。

今回は雪が多くみくりが池の全景を見ることができませんでしたが、あの時びっくりしたのは、池の斜面で水面に向かって橇遊びをしている人がいたことでした。見ているだけで怖い思いがしました。

 

この時は、私は彼女たちと別れて雄山に登っていきました。

室堂が2400mですから、およそ600mの登山です。約2時間で岩山を登り、そこから引き返しました。

これは立山の頂上です。右端の建物は雄山神社の社務所、少し左の高いところに神社があります。そしてその左手の高いところが大汝山です。2回目に登ったときには、ここから縦走して剱岳まで登りました。

 

若かったですね。あの時代に戻ってやり直したいですね。

(つづく)