台風が変な動きをしていますね。14号台風が西の方へ去ったかと思ったら、何を思ったか逆行して石垣島に戻ってきて、15号の後を追っている様子。私たちの祈りは届いていないようで、申しわけありません。
なんとか被害のないことを、さらに祈っています。
永井陽子さんの歌
「れんげ図鑑」 その2
図書館を出づれば招くあらた夜の月しろの道天へつづけり
雪は街を覆ひつくして影もなきにうしろから来るせいたかのっぽ
装飾を身にほどこさずあらた夜の瓦礫はひとつぶひとつぶひかる
こなごなのひとの魂ほどれんげさうどこにも咲けるふるさとなりき
(永井陽子『樟の木のうた』より)
「あらた夜」=夜ごと夜ごと、毎夜
「月しろ」=月白、月代 月の出ようとするとき、東の空が白んで明るく見えること。
この頃、永井さんは愛知県立図書館に勤務でした。
せいたかのっぽは誰でしょう。彼女の歌の中には、f(フォルテ) という男性が現れますが、同一人物かどうか?
「あらた夜の瓦礫」とは? 毎夜の想い出のかけら、と言ったところでしょうか。
「こなごなのひとの魂ほど」「ふるさとなりき」ということは、われわれのようなシニアライフを送っている者の感懐だと思うのですが、20代の女性の歌とは思えません。 彼女の歌は、世代も時代も超えたところにあると思います。
ただ、レンゲソウも少なくなり、タンポポもセイヨウタンポポばかりになってふるさとのかけらがなくなりつつあります。