さて、昨日は、遺伝のルールをさらっと説明いたしました。
・顕性と潜性
・顕性は大文字、潜性は小文字
・遺伝子は2個で1セット
とにかくもう、これを念仏のように唱えて、頭に叩き込んでしまうのが、
第一です。
さて、それを踏まえて、最初に何をしたらいいか、というと、
実際の犬を見ながら考えていくと、想像しやすくなります。
と言っても、犬種によって簡単な犬種と、難しい犬種があるので、
簡単な犬種から始めます。
とはいえ、どの犬種が簡単かといえば、実はその見極めはとても難しい(笑)
なので、とっととネタばらしをしちゃうと、
まず始めるのは、ラブラドールレトリーバーが良いです。
黒、黄、チョコの3色で、実際に関係している遺伝子は2種類。
とてもとてもシンプルです。
まず、黄色ラブ
実際はもっと白いですが、これくらい濃い色の子もいるので。
次に黒ラブ
これはちゃんと黒ラブ。
最後に、チョコラブ
判りにくいかな?ちょっとだけ茶色になってるんです。
この3色が基本です。
注目すべきは、イラストの上のアルファベットです。
このアルファベットは、毛色に関係する遺伝子の約13種(この表では14種ありますが)が、
各色のラブではどんな状態になっているかを、おおざっぱに示しています。
この3色を見比べて、アルファベット部分をよく見ると、
黒ラブと黄ラブはB*なのに、チョコラブはbb
黒ラブとチョコラブはE*なのに、黄ラブはee
となっていると思います。
この違う部分が、実際の毛色に関係してくるんですね。
ということで、続きは明日……