って、どこから手をつけたら判り易いんだろう…と
考えてみたのです。
私は、毛色遺伝子に詳しい友人に教えてもらいながら、
判り易い犬種の法則から考えていき、ダックスという魔窟のような世界にどぶどぶとハマって
抜けられなくなったクチですが、
多分、一番最初におさらいしたのは、血液型です。
A型には、AAとAoとあって、O型はooのみで~とかいうアレです。
余談ですが、
遺伝子には優性と劣性の遺伝子があって、というのは中学生アタリで習った記憶のある人も多いと思いますが、
昨年だったかな?
それぞれ優性→顕性、劣性→潜性、と呼び方を変えましょう、と日本遺伝学会というところが言ったそうです。
優性が優れている、劣性が劣っているというイメージを持たれるかたがおられるようで、
私としては、変更後のほうが勘違いが少ないかな、となるべく使うようにしています。
ぱっと出てくるのは、優性・劣性ですけど、ひと呼吸置いて、直しております。
優性……性質が表面に出てくる性質……顕在化する性質→顕性
劣性……2つ揃わないと表面に出ない…陰に潜む性質→潜性
ということです。
で、この顕性と潜性の2タイプが遺伝子にはありまして、この組み合わせで表面に出る形が決まります。
例えば、ラブラドールレトリーバーの黒い色は顕性遺伝子ですが、
黒になるための遺伝子が1つでもあれば黒ラブになります。
これが、表面に出る形、です。
その他は、血液型ならA型とB型、
あ、シェルティで有名なマール遺伝子も顕性です。
潜性の遺伝子は、この顕性の遺伝子とセットになると、その性質を表面に出すことはできなくなります。
血液型のA型の遺伝子のタイプがAoの時は、O型ではなくA型になる、というのがそれです。
黒ラブさんも、黄ラブさんの遺伝子が潜んでいることがあるので、黒ラブさん同士の交配で黄ラブさんが産まれたりします。
そうそう、遺伝子を書く時、顕性と潜性を区別するときに、
顕性は大文字、潜性は小文字で書くってルールがあったりします。
AAのA型、AoのA型、とかですね。
そして忘れてならないのが、遺伝子は2つで1セット、ということ。
1つの性質をあらわす遺伝子は、2個セットになっている、ということです。
繰り返しておきますね。
・顕性と潜性
・顕性は大文字、潜性は小文字
・遺伝子は2個で1セット
です。
これをまず頭に叩き込み、血液型のことを思い出しながら当てはめて、
自分のものにしてから、毛色と向かい合ったのです。
メンドクサイ。どうでもいい。
そう思う人も多いでしょうが、興味があったり、単に暇だったりしたら、お付き合いくださいませ。
なにかが気になる福丸