舞台『三國志』感想 | 伏竜舎的博客(伏竜舎のブログ)

舞台『三國志』感想



アフリカ座という劇団の『三國志』を観劇してきました。

知っている俳優は一人もいないけれども、三国志のお芝居とあらば見ないわけにはいかない!千秋楽に行ってきました。池袋のシアターグリーン BIG TREE THEATER へ。

さて、気になるストーリーはというと、曹操と陳宮が呂伯奢一家を殺害したところから始まりました。ナレーションや時代背景の説明的台詞は無く、知っていることを前提として進んでいきます。知っている人にとってはテンポよく進んでいく。

虎牢関の戦い、三英戦呂布、美女連環の計、関羽の千里行、官渡の戦い、赤壁の戦い、荊州争奪戦、関羽の死、北伐 等々、2時間30分で曹操、劉備、孫堅、孫権を中心に三国志演義全体を忠実に描いています。


三国志はとても長い物語なので、お芝居にするときは現代風にアレンジしたものや一つのエピソードをじっくりやるものが多い。しかし今回のアフリカ座の公演は真正面から取り組んだ正統派三国志といえる。登場人物が多いし、まとめるのは大変だったと思う。三国志ファンとしてはとても楽しい時間を過ごせました。


ただ一つ気になったのは、中国ドラマ『三国志 Three Kingdoms』の台詞、演出がほとんど同じだったシーンが多かったことです。描き方やストーリーが同じなのは仕方がないとしても、台詞まで同じなのはいかがなものか。

開宴前・閉演後に周りのお客さんの話に耳を傾けてみると、三国志ファンの方は少なく、アフリカ座や特定の俳優さん目当てのお客さんが多かったようですが。

曹操役の俳優さんの声や話し方までドラマとよく似ていたので、演技指導にドラマのDVDを使って稽古したのかなと余計な想像までしてしまいました。

とはいえ、お芝居としてはとてもよくできていたので、大満足でした。アフリカ座と俳優さんたちのこれからの活躍に期待したい。



ホールに飾られていた三国の旗