R君は、18歳の高校3年生。

高校卒業後の進路を決めようと、自宅のパソコンで情報収集をするのに夢中になり、

気づくと2時間以上、同じ姿勢でいました。

その後、立ち上がろうとした時から、腰が痛くて、夜も眠れませんでした。

翌日、来院。

 

R君が、初めて腰痛になったのは、中学1年生。

整形外科でヘルニアと言われましたが、特に治療をせずに、痛みが治まりました。

中学3年間は、運動部で、運動もできました。

 

高校1年生の時に2度目の腰痛になり、左足がマヒしだしたため、

ヘルニアの手術をしました。

しばらくは、痛みがありませんでしたが、1年後、転んだ拍子に3度目の腰痛。

前回手術した、ひとつ上の椎間板がヘルニアになっていたので、

2度目の手術をしました。

 

高校3年生になり、痛みもなく生活できていましたが、長時間座位のあと、

4度目の腰痛になり、来院となりました。

 

全身チェックで、

①左首に張り

②上半身右回転が、悪い

③左足親指の感覚が悪い

④脊椎分離症

⑤座位からの立ち上がり動作に偏ったクセ

⑥足首が硬く、歩行時使えていない

であることが、判明しました。

 

整復して、

局所冷却。

足首関節を柔らかくするストレッチ整復をしました。

 

2度目の整復でも、左足指の反応が、あまり回復しませんでした。

これは、初めて腰の痛みを感じた中学1年生より以前の古い傷があると、考えられます。

時間をかけて丁寧に、整復・体操・正しい歩行・局所冷却 で、治していきましょう。

 

腰にテープし、

整復した身体が、痛みのある身体に戻るのを、おさえました。

ご本人の覚えていない、ご家族も気づかないうちに、痛みが治ったケガが、

中学1年生以前にあり、かばい動作が中学1年の腰痛になったと考えられます。

中学3年間は、運動できる痛みのない状態でしたが、

運動部で、前足重心、腰をかがめる姿勢をしたため、日常動作にそれが残り、

高校1年生で、ヘルニアと診断され手術をしました。

 

日常動作が、ヘルニア・脊柱分離症を起こしやすくクセとなっているので、

それを直す体操を指導しました。

 

足首関節が硬いため、歩行が不安定になり、転びやすくなっています。

正しいフォームで歩行訓練をしてください。

足首関節を柔軟にし、全身のバランスを良くし、体操をして

局所冷却をして、痛みのない身体を作ってください。

 

痛みのない身体、病気になりにくい身体

は、自分で作るものです。

 

スタッフは、そのお手伝いをいたします。

 

これからの長い人生を充実して過ごせるよう、応援しています。

 

(N)