こんばんは
ママ獣医師の鈴木綾香です
ここ最近また寒くなってきましたね
明日は福岡も大寒波が来るようで、ヒヤヒヤしています
年末から年が明けてからも、体調の悪い子が多く、病院のLINEがずっと動いています
寒くなり出して下痢が止まらない子、足腰に来ていて動けなくなる子、痛がる子、とてもとても多いです
痙攣が起きたり、膀胱炎を起こしたり、手足も冷たくなってしまったり。。。。この時期に病気が起こる原因には多くが「冷え」が関わっています
季節によって私が処方する漢方も、「この時期はこれがめっちゃ出るな〜!」というのがあるんですが、今の時期は特に体を芯から温めていく、腎の陽気というものを産み出せるような漢方がすごく出ます。
人もそうですが、夕方17時ごろから夜にかけて体調が悪くなるような子たちは、腎の弱りから何か問題が起きていることがとても多いです
それは子午流注(しごるちゅう)というものの中では、腎の時間は17〜19時と決まっているから!
もう夕方以降は陰の時間ですから19時以降も腎とは関わりがあると思っていいです。
なので、夕方以降に何か体調が悪そうだなぁというような子は、しっかりこの時間帯に「補腎」をしてあげることが必要です
補腎の1つとしてすぐにでもできることは「腰から下を温めること」「冷やさないこと」
ここに腎のツボがありますから、この辺りから下がっているような子は、腎が弱い、負担がかかってる子です
そして補腎をしてくれるような食べ物をとっていくのもいいです
(P&Hショップで扱う枸杞の実は、他で見るものと違って「王級枸杞」というのを扱っておりますので、本当に大きいし、甘くてとても美味しいです 枸杞は結構巷のお店でも見かけますが、たくさんの着色料で色をつけていたり、小さくて美味しくないようなのもあるので、注意してくださいね あまりに安い生薬は危険です〜)
ただし!!ここからが大事で!!
「補腎」のものは、「胃にもたれる」ことがとても多いです
枸杞は、夏場に室内にそのままで置いておくとベタっとくっついて固まってしまうのですが、それは湿気を吸ってしまっているから
あれが胃の中でも同じように起こりますから、特に体に「湿」を元々溜め込んでいるような人やワンコニャンコは、食べ過ぎることで、胃もたれして「なんだか気持ち悪いなぁ」と感じたり、下痢をすることもあります
ワンコニャンコの「なんだか気持ち悪いなぁ」の症状は、
・口をくちゃくちゃしている
・草や異物を食べたがる
・吐きそうな素振りをする
こんなのが出ているようだったら、「胃熱」が原因のこともありますが、良かれと思って与えていた「補腎」のものが胃もたれを起こしているかも?しれません。
そして黒豆茶も、実は豆類は「皮」が消化の負担になるので、胃腸の弱い子にはそのまま炒ったものを食べるのはきついかもしれません
これは、なつめも同じで、この皮が胃腸の弱い子には、結構な負担となります
私も胃腸が弱いので、これらのものをとるときには、基本的にはそのままではなく、「お茶」として煮出したものを飲みます
それでももたれるなぁ〜って時は、消化を助ける山査子や、胃腸を整える陳皮(みかんの皮皮)を一緒に使ったりします
後は子午流注で見る、胃の時間である朝方にはもたれるようなものは飲まないで、陰の時間の夜に飲むとかね
これはワンコニャンコも同じですので〜
結構、「口をくちゃくちゃするんです〜」ていう子のお食事を聞くと、がっつり枸杞やなつめがそのままやられていることも多くて
でも、これは何度も書くように「胃腸の弱い子」は注意ってことで。
中国人のかっさの先生は、「なつめを業務スーパーで1kg買ってきて、テレビ見ながら1日でほとんど食べてしまった〜」と言っていました
「それでお腹壊さないの?!」って言ったら「全然〜!お腹壊したことない!」ですって
さすがやな〜中国人!
前に習っていた小金井先生も枸杞を毎朝80g食べると言われていました
並の日本人がそんなことしたら、多分真っ赤な下痢が続くよ
うちの下の子は、こっそり枸杞を食べすぎて、保育園から「真っ赤な下痢をしてるんですけど、血便ですかね?!」と慌てて電話をもらいました
基本的に日本人は、脾胃が弱いですから、何事もほどほどに〜
でも!こんだけ胃にも来るものですから、夏場はもっと負担になることが多いので、補腎のものは今の時期に、自分やおうちの子の体調に合わせてしっかりとっていってくださいね〜
補腎していくと「老化」も防げます!!
白髪や老眼を防ぐ対策をするのは今の時期ですよ〜
みなさん、いつまでも若々しくいれるようにしっかり補腎をね
今日の私のお昼は、薬膳料理のお店で、黒米と蓮の実のお粥でした
このお粥うちでも作ってみよ〜
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