こんばんは
ママ獣医師の鈴木綾香です
先日書いたように、ここ数日で具合悪い子が一気に増えたんですが、その中でも圧倒的に多いご相談が、
『震えが出たり、体を痛がる』
『後ろ足がしっかり立てなくなって、すぐに座り込む、立てない』
というご相談😭😭😭
こんな子達来たら、まぁまず病院でもちょっと知った飼い主さんでも
『ヘルニア？！』
と診断されるか、そう思うでしょう、、、
でもね、でもね、ほんとにみんながみんなそうなのかな？？ってとこなんですよ、、、
あまりにも安易に
痛み、震えが出たらヘルニア！て決めつけられてることが多いように思うんです。
先生によっては、それがダックスちゃんやフレブルちゃんだと、犬種だけで、『あぁ、ヘルニアだねぇ、注射打っとこうね』とステロイドや非ステロイド（痛み止め）の注射打たれちゃったり、、、
でもほんとにそうなの？！
てお話を今日しようと思います。
きっと長くなるから、お勉強したい方は最後まで読んでね
今日診たこのフレブルちゃん。
これ見て何が起きてるかわかりますか？？
『また腰が痛いみたいで、、、
ううぅ…って小声で泣きながら這ってしか動かなくて』
と飼い主さんからのご連絡。
後ろ足が震えて、体を起こさないように這いつくばってますよね😭
ここ最近診た子は、ここから立とうとしても後ろ足が追いつかなくてフラフラしちゃう、座り込んじゃう子もいました
触ったら、体の背中側の筋肉がカチカチで、だいぶ力が入っていました
特に、背中の真ん中の胃腸のツボあたりが反応する
私『お腹ゆるかったりしません？』
飼い主さん『お腹ゆるいです！！普段下痢なんてしないのに、ここ数日ゆるかったんです！！』と
やっぱりここやな、、、
そしてDog Scanでも確認を
血管真っ黒に出てるし、、、
骨格筋細胞というところにも、血管や筋肉がたくさん赤字で出る
胃腸の負担も取ってあげて、足腰に関わる腎にも刺激を。
診察中から、どんどん元気になってって、、、
今朝も、朝ごはんを食べてる途中で急に震えだして唸ってたということで、最初はキツそうにしてたんですが、なんかいい顔しとるやーん🥺
帰ったら、元気いっぱいになったと
確かに一時的に痛み止めを使うのはいいかもしれません。
でも、なんでその痛みが起きてるのか？を見ないですぐに痛み止めを使ってしまったりステロイドで炎症を抑えると、体からのサインが分からなくなってしまいます。
この子の場合、先週食べたものが消化の負担になるものだったこと、ここ数日の気候の変化のせいもあり、脾胃に負担がかかり、そのツボの部分に筋肉の張り、痛みが出ていました。
鍼は、筋肉の緊張をほぐしてくれますし、血流をよくしますので、痛みを和らげてくれることもできます。
この子のこれからのケアとしては、よくヘルニアで言われる『絶対安静に！』ではなく、
『消化の良いご飯にしてあげて、腰から下を冷やさないこと！体をしっかり支えれるように体幹筋（コアマッスル）を鍛えていくこと』
です。
よく言われる『絶対安静に！』て、こんな普段元気いっぱいのフレブルちゃんには、無理な話ですよ
そりゃ、ひどい痛みが出ていてちょっとでも動くと痛がって動けないというときは、数日は安静も必要かもしれない。
でも身動きのできないようなゲージに入れて数週間動かすな！なんて、そもそもワンコには無理な話！
だって考えてもみてよ。
犬が安静にしなきゃいけないって、おかしな話でしょ。
犬は走り回る動物よ？
そんな安静続いたら、体幹筋も後ろ足の筋肉も落ちまくって、余計立てなくなるよ？
間違った『ヘルニア』治療になってることがとっても多い。
なんで『痛み』や『震え』が起きているのかをそもそと考えられてないから、何度も繰り返す
リハビリに関しても、特に日本はまだまだ先生方に浸透してないので、間違ったことがやられていることも多いのです
でもそもそも、私からみたら『ヘルニア』やないんやけどね😅
もう早く施設建てて、どげんかせんといかーーーーん
『ヘルニア』予備軍の子いっぱいおるよーーー
ステロイドや痛み止め使う前に、手術してしまう前に、『なんでそれが起きてるのか』一旦考えないけんよー
次回も、『ヘルニア』と言われそうな子の話書きますね。
中国語の勉強が進まないので、今日はここまで！！
必要な子に届きますように
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