こんばんは
ママ獣医師の鈴木綾香です
昨日も朝からコンサルの方との話し合い、そのあと2件の往診にと、バタバタでした
コンサルの方に、今の1日のスケジュールを話していたら、『聞いてるだけで頭から煙出そう』と言われました
私も話しながら、『誰がこれやってるんだろう??』と思いながら、改めて私の一日が人の10倍速くらいで回ってるように思いました
さて、昨日は15歳のシュナちゃんのところへ往診へ。
『突然』足に力が入らなくなって、首も傾いている
とのことでした。
少し眼振もしているとのことで、往診まで少し日があいたので、かかりつけの先生のところで診てもらったら、ハッキリとは言われなかったけど、『脳の障害』かもとステロイドを出されたそうです。
以前、前庭疾患を起こした子でもあるので、飼い主さんは前庭疾患かもと言われていました。
みなさんはこの動画を見てどこが悪いと思いますか?
私は、お散歩してるワンコでこんな歩き方、様子の子達をたくさん見ます
そして結構飼い主さんはそれに気づいてないことが多い
中には引きずられるように歩いてる子もいる
この子を見て、どこが悪くてどこに力が入っているか分かりますか?
私は、この子の直接の原因は脳障害でも前庭疾患でもないと思いました。
私が着目したのは、後ろ足の可動域が悪いこと、そしてそのせいで前に負担がかかっていること。
特に左の後ろ足が膝がほとんど曲がってないことに気づきました。
ワンちゃんたちは4本足です。
体の負担は対軸にかかる傾向にあります。
左の膝が悪くなってきた→右前に重心がかかり、右肩、首に力が入る→首が傾いてくる
私はこの流れから首の傾きが出ていると考えました。
そして案の定、後ろ足の膝は関節炎がひどく触っても分かるくらいボコボコしていました。
膝を伸ばそうとすると、途中で抵抗があって進みません。
そして右前を中心として前の肩、首はパンッパンでした
首から上の血流が悪くなると、人間でも頭痛がひどくなります。
ワンコたちも血流が悪くなるのは同じですし、耳の奥に前庭という傾きを調整するところがあるので、そこも障害を受けてきます。
ということで、脳障害でも前庭疾患でもあるとも言えます。
でも要は病名が問題ではなく、
『なぜそれが起きてしまったのか?』
なんです。
たくさんの子たちを診察していると、ワンコたちの上半身に起きている問題って、大半が後ろ足からの負担から来ていることが多いように思います。
そこを治して負担を取っていくようにしないことには、前も治っていきません。
この子もパッツパツの膝回り、首回り、体幹全体を鍼やマッサージでほぐしました。
首の傾き、眼振はこの体のバランスが治っていかないことには、落ち着いてこないとは思います。
なので、飼い主さんでもできるようにマッサージをしっかり教えました。
私が新しい施設でやりたいことの第一はリハビリです。
でもリハビリって聞くと、病院で『〜脱臼』とか『ヘルニア』とか診断を受けた子しか受けれないと思うかもしれません。
でも私がやりたいのは、どちらかというと、『飼い主さんが気づいてないくらいの不調』に気づいてもらって、未病の段階で治してあげることです。
そして飼い主さんにも病気にならないようにケアの方法を教えてあげることです。
そのために海や松林を使って歩き方を見ます。
どういう運動、お散歩をしたらいいのか、どんな歩き方だとおかしいのか一緒に見ながら、海や松林を使いながら、関節の動きをよくする運動をしてもらいます。
なので、どんな年齢、どんなタイプの子たちにも来ていただきたいと思っています。
さてさて、今日は今から岡山でセミナーです
明日は大阪
どちらもいつも会場の熱気が凄いので、楽しみでたまりません
今日明日お会いできるみなさん、待っててねぇ〜
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