虐待されていたアフガンの往診

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こんばんは

ママ獣医師の鈴木綾香です

お盆で、あちこちで亡くなったペットたちが帰っかてきているころですね

私も実家で飼っていた沢山の子達のお参りに行ってきました

そして、実家の佐賀に帰ったときにしか、なかなか佐賀周辺の往診に行けないので、この帰省中に3件伺って来ました

その中でも、なんとも辛い気持ちになったのが、このアフガンちゃん

実はこの子、飼い主が飼育放棄して、この炎天下の中、外の犬小屋に放置されていたところを、ボランティアさんが飼い主を説得して連れ出したんです

この経緯は、今預かられているベリーズドッグさんのブログに詳しく書いてありますので、読まれて見てください

連れ出したときは、毛玉まみれでアフガンかどうかすらわからなかったそう

食欲にムラがあったり、突然40度の発熱があったり、膀胱炎や膵炎、肝機能が上がったり、肺炎があったりと、色んな症状があったにも関わらず、病院の検査では特に異常が見つからなかったそう

でも、診察で体を触ると特に首や胸辺りがとても熱く、呼吸もハーハー言っていました

東洋医学的に見ると、体の熱のバランスが悪く、特に上部にこもっているせいで、脾胃や肺などの炎症として現れていたようです

鍼で熱を出して、指圧やマッサージで熱のバランスを整えます

こんなときは、温灸は逆効果になりますので、鍼はよく効きます

特に首の筋肉がガチガチになっていて、相当キツそうでした

長い手足を支え、不自由になった後ろ足をカバーすることで、上半身にとても負担がかかっていたようです

施術中、とってもリラックスしてくれました

そして、ガチガチに凝り固まった首の皮膚もこんなに柔らかくなりました

首や肩が固まりすぎて、立つのもやっとだったそうですが、施術後からお座りをしてくれたりと、調子が良いようです

こちら見てみてくださいね

ベリーズドッグさんのブログ

 

これからしっかり体調を整えて、元気になってほしいです

そして、こんなに生気が感じられて頑張っている子を「どうせ死ぬから、ほっといていい」と引き渡すのを最後まで拒んだ飼い主さん。

どこかでこれを見る機会があるかもしれないので、伝えます。

これは、完全に虐待です。

ワンコたちは、飼い主さんを選べません。

暑い外で、窓もない小屋でどんな気持ちで過ごしていたんでしょう。

アメリカなど海外なら動物虐待で、捕まります。

どうかこんな考えをする飼い主がいなくなりますように。

どうかこんな子たちが1匹でも減りますように。

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