「耳介の血管炎」て知ってます? | ママときどき獣医師〜ペットに負担のない治療を目指して〜

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ママ獣医師・鈴木綾香です。東洋医学、整体、理学療法、レメディ等、色々な角度から治療を行う往診専門の動物病院・オムニア自然療法ペットクリニックを福岡で開業しています。2020年4月に,福岡の福間海岸前に『ペットも人も元気になれる施設』P&Hをオープンしました!

こんにちはお願い


ママ獣医師の鈴木綾香ですパー


今日は、
ダックスちゃん、イタグレさん、ミニピンさん
によく見られる


耳介(みみたぶのこと)の血管炎


についてですつながるうさぎ
この腰を腹巻きで温めているダックスちゃんですが、この子の耳を見てみると…

こーんな感じや…

こーんな感じに所々毛が抜けてましたびっくり


このダックスちゃん、腰のヘルニアを起こして、痛みで震えて動けないときがあったそうで、また再発しないように体質を変えたいということで、呼んでいただきました気合いピスケ


ヘルニアなのに、なんで耳カナヘイ!?て思ったでしょ苦笑


この子は、


腎陽虚


体質で、東洋医学的に「腎」というところが弱く、体を温める作用が極端に弱かったのですショボーン



お部屋は温かいのに、手足がとっても冷たく、おうちもひろーい昔ながらのお宅だったので、ますます体が冷えていましたガーン



体が冷えると血流が悪くなり、手足や耳、鼻など末端がとっても冷たくなります(逆に熱を持っている子は、この部分があつーくなりますショックなうさぎ)


このうち、耳の血管に血流がいかなくなったことで、耳のふちがボロボロと毛が抜けたり、かさぶたができたり、出血したりすることを、西洋医学的にいうと、


耳介の血管炎

といいます気合いピスケ (凍傷のようなものですね)


普通の病院では、たぶん抗生物質とかステロイドの塗り薬くらいしか出されないですねあんぐりピスケ


東洋医学的には、陽虚体質から来るものですガーン



いつもストーブの前など暖かいところにいても、その一瞬はいいけど、体質的に冷えがあると、またすぐ冷えてしまいます大泣きうさぎ



そこで、登場したのが、ショウシ温灸器カナヘイきらきら

腰の腎兪というところを温めれば、肉球や耳を温めなくても、ポカポカになってきますカナヘイうさぎ


耳もツボがたくさんあるので、マッサージカナヘイきらきら
はい、うっとり~照れ


これを毎日飼い主さんにも続けてもらい、体の中からも温める漢方を飲ませてもらったところ…


最初こんな風に冷えて乾燥してた肉球でしたが…

「艶々でプリプリ、ポカポカの肉球になってきましたカナヘイハート」とのことお願い

ここまで、2週間も経ってません気合いピスケ


温灸をしながら、最初のお写真のように、飼い主さんお手製の腹巻きで腎を温め、まだまだ寒い朝晩の時間帯を冷えから守っていますウインク


じきにお耳も治ってくると思います気合いピスケ


福岡は、大分暖かくなって来ましたが、北海道では雪が降ったとのことガーン


まだまだ寒い日もありますので、冷え体質な子達は気を付けてくださいね~カナヘイハート