原因不明の難病?? | ママときどき獣医師〜ペットに負担のない治療を目指して〜

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ママ獣医師・鈴木綾香です。東洋医学、整体、理学療法、レメディ等、色々な角度から治療を行う往診専門の動物病院・オムニア自然療法ペットクリニックを福岡で開業しています。2020年4月に,福岡の福間海岸前に『ペットも人も元気になれる施設』P&Hをオープンしました!

こんにちは爆笑


ママ獣医師の鈴木綾香ですパー


今日は、前回載せた2歳のティーカッププードルちゃんの治療についてお話しします。


まず往診に伺った初日は、前回も書いたように物凄く興奮していて、パパやママを噛みつくほど大泣きうさぎ(あまりに興奮してたので、誰も写真は撮れず…)


小さな体ですごく牙を向いていたので、鍼など嫌がることはもちろんしませんでしたが、相当皮下補液で体が重かったんじゃないかと思います。


触診すると、下半身がかなり冷えていて、特に脾兪(胃腸など消化器系のツボ)と腎兪(腎のツボ)がかなり弱っていてグジュグジュ言ってましたううっ...


よくよくお話をお聞きすると、元々ドックフードは一切食べず、人の食べるものしか欲しがらなかったとのこと。


食べ好みが激しい子は、体質的に脾が弱い傾向にありますので、元々弱かった脾が悲鳴を上げだして、慢性嘔吐が起きてきたのだと思われますううっ...


原因不明の病気と言われていたそうですが、東洋医学的に見ると、随分前から弱い部分は出ていたようですね怒



後ろからの負担と嘔吐をしすぎているため、肩周り、首周りもカッチカチ泣


この日は、ひたすら温灸で温め、弱くなっているツボの指圧とマッサージを行いましたダッシュ

そしたら…


あんなに牙を向いてたのに、体が温かくなってウトウトしてきたのか、ママのお膝でぐっすりつながるピスケ

この日は、このままかなりの時間寝てくれたそうで、いつもダラダラ出ていた泡のよだれも止まり、だいぶ楽そうだったとのことにこ


「こんなにぐっすり寝るのはいつぶりだろう」


と見守っていた御家族が口々に仰られてました。


今まで、毎日毎日吐き続けて相当きつかったよねううっ...


これから少しずつ治していこうねほろり


この日は、温め、ツボを指圧してマッサージすることを指導しました。


でもまだまだこの子には問題があります。



脾が弱いのだけど、二ヶ月近くも吐き続けたため、食道がうまく機能しなくなり、食べ物やお薬を飲んでも胃まで降りる前に泡と一緒に戻してしまうのですムンクの叫び



これだと体の中からの治療(漢方など)が使えません。



まずは、この食道からの嘔吐を止めること。


そのために、飼い主さんと試行錯誤して、ただ今奮闘中です汗


それについてはまた次回っ!!てへぺろうさぎ