おうちの子、お腹緩くないですか? | ママときどき獣医師〜ペットに負担のない治療を目指して〜

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ママ獣医師・鈴木綾香です。東洋医学、整体、理学療法、レメディ等、色々な角度から治療を行う往診専門の動物病院・オムニア自然療法ペットクリニックを福岡で開業しています。2020年4月に,福岡の福間海岸前に『ペットも人も元気になれる施設』P&Hをオープンしました!

こんにちは爆笑


ママ獣医師の鈴木綾香ですパー


ここ最近、福岡もめっきり寒くなってきました猫村2


さて、今日はタイトルにもありますが、「お宅の子、お腹緩くないですか?」ということで…


(このゴルちゃんも慢性下痢でしたが、今は漢方と鍼で快調チュー)



往診や電話相談を受けていて、お話を聞いていると、


「この子、ちょっと食事を変えたり、量を増やすと下痢するんです」

とか


「ちょっと季節が変わって冷えたり暑くなると下痢するんです」


というお悩みをよく聞きます。


要は、「お腹が弱い子」が多い。


で、そんな子達は病院で整腸剤や下痢止めをもらったり、常備薬でビオフェルミンを持ってる飼い主さんもいます。


そういう子達のお話を詳しく聞いていると、他にも…

・お水を飲む量が多い

・下痢に未消化物が混じる

・草や石をよく食べる


こんな症状もよく聞かれます。


こういう「お腹が緩い」という症状は、東洋医学(中医学)的に見ると、

「脾」

のバランスがおかしくなっている状態です。


脾て何でしょう?


「脾臓」と思う方も多いのですが、東洋医学でいう脾は、

胃や腸などの消化をするところ

ですQooooo


どこのバランスが崩れても言えることなのですが、バランスが崩れた状態で居続けると、そのうち限界が来て、大きな病気を引き起こすことがあります。


「脾」のバランスが悪い子が、西洋医学的にいうとどんな病気を引き起こすかというと…


・脾臓の血管肉腫(犬でとても多いです)

・腸の免疫系の病気、IBDとか蛋白漏出性腸症、炎症性腸疾患とも言われる
(犬猫どちらも多いです)

・腸のリンパ腫やその他の腸の癌(猫で多いです)


こういう病気の子達のお話を聞いていると、やはり前々から「お腹が緩い」という子達が多いです(もちろん、必ずしもそうではないですよ)ガーン


そして、度々登場しているうちの猫、ライも小腸のリンパ腫。


確かに若いときから、フードを変えたりするたびに他の子は大丈夫なのに下痢したり、吐くことも多かったです。


そんなうちの子は、病気がわかってから「脾」を建て直すような漢方を飲ませて、ほとんどそんな症状がなくなりました。


リンパ腫という怖い癌でも、今はかなり見た目、強くなってますかお

(→この状態でもどかないライ悔し泣き)


わんちゃんは、やはり脾臓の血管肉腫がダントツでご相談されるのも多いですえー


東洋医学的に見ると「お腹が緩い」というのは、「未病」の状態。


この時点で飼い主さんが不調に気づいてあげて体のバランスを整えてあげると、「病気」になる手前で治してあげることができると思います。


毎月のように下痢している子、よく吐く子、お薬で「抑える」のではなく、ここでしっかり体のバランスを整えてあげませんか?


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