こんばんは
ママ獣医師の鈴木綾香です
今日はですねぇ、前回のブログでこの左端に写っていた猫ちゃんについてです
なんだか、睨んでるように見えますが、そうじゃないんですよ(笑)
とっても人懐っこいんですが、もう1年くらい下痢が続いていたそうで、やっぱり栄養状態が悪くて、中医学でいうところの「気」の流れがすごく悪くなっている状態
保護されたときから、後ろ足が悪かったそうですが、ワンコの施術をしている間中、ずっと側にきてゴロゴロしてたので、終わってから、軽くマッサージしました
あまりにやせ細っていて、手足もかなり冷えていたのと、
「病院を変えたり、色んな検査をしたり、お薬も色々もらったけど、全然治らない」ということだったので、この子に合いそうだなぁと思う漢方を処方してみました
そしたら、
「飲んで3日くらいで便が固まりだした!」
とのこと
「何をしてもダメだったのにこんなに早く効くなんて漢方すごいですね!!」と。
ペットの下痢って、実は中医学的に診ると、とっても深いんです
ただ下痢止めを出すだけではなく、その子の体質を変えてあげるものを処方しないといけないので、ものすごく深く観察していきます。
・冷えて下痢する子
・熱を発散させようとして下痢する子
・精神的なストレスで下痢する子
・飼い主さんの心配を受け止めて下痢する子
最後が一番難しいですが、最近とっても多いです
飼い主さんの心のケアも必要になってきますので
ピッタリ合ってくると漢方はとてもよく効いてきます
この猫ちゃん、下痢が止まってきて、食欲が出てきたそうで…
なんだかとっても穏やかでしょ~?
体も温かくなり、毛繕いもするようになったとのことです
猫ちゃんが、毛繕いするってことは、体調がよい証拠ですからねぇ
こんな感じで、鍼だけではなく、漢方も最近はどんどん処方しながら、西洋医学だけでは限界と言われた患者さんも診ています
しかーし、西洋医学は基礎としてちゃんと勉強しますし、それを念頭に置いて治療しています
ということで、今から22時までセミナーに参加して勉強して参ります!!