
ママ獣医師の鈴木綾香です

最近、たくさんのわんちゃんを診させて頂いているので、その中の子達を少しずつご紹介させて頂きたいと思います

こちらは、大分往診でお会いした7歳のゴールデンちゃん

私好みのほんっとにかわいいゴールデンちゃんで、とっても性格がいいんです


寝たきりなわけじゃないですよ

すっごく元気なゴールデンちゃんなのですが、去年引っ越しをされてから、もう1年近くも下痢が続いているとのことで、あちこちの病院に行かれたり、漢方を出される病院にもはるばる連れていかれたりと、色々お薬を試されていたそうです

結局色んな検査や治療をしても治らず、ステロイドなどもあげたそう。


肉球や舌診、体全体の触診、今までのことなどをじーっくり聞いて、今までの西洋医学とは全く違う治療を行います。
(今回、セミナーに参加された方、これがどういう状態かわかるかな

この子は、飼い主さんがとーっても大事にされているので、飼い主さんの「心配な思い」もたっぷり背負っていたようです


肩周りもカチカチなので、「肝」のケアもしっかりと~

未病の段階で気づいてあげれば、家庭でのケアで改善しますが、1年以上の下痢というと、これは「治療」が必要。
でも、実はこの子は「下痢」をしていたから、逆に体のバランスが取れていたんですけどね

でも、それでは体力的にもきつくなりますので、うまく体のバランスがとれるよう、
今回は外治療法(外から治す)の鍼治療と、内治療法(内から治す)の漢方を処方しました。
かなり量の多いお薬だったのですが、さすがゴールデンちゃん

しっかり飲んでくれ、なんと今少しずつ便の調子がよくなってきているそうです

今後も下痢を繰り返さないよう、あとは飼い主さんのおうちでのケアが必要ですね

なかなか治らない病気をお持ちのわんちゃん、猫ちゃん、鍼や漢方などちょっと今までの治療と視点を変えてみると、治っていく可能性もあるかもしれませんよ
