保護犬リキくんの治療あれこれ No.3 ~心を痛める?!~ | ママときどき獣医師〜ペットに負担のない治療を目指して〜

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ママ獣医師・鈴木綾香です。東洋医学、整体、理学療法、レメディ等、色々な角度から治療を行う往診専門の動物病院・オムニア自然療法ペットクリニックを福岡で開業しています。2020年4月に,福岡の福間海岸前に『ペットも人も元気になれる施設』P&Hをオープンしました!

おはようございます爆笑


ママ獣医師の鈴木綾香ですパー


リキくんのお話、3回目になりましたラブ


リキくんは、色々勉強させていただくことが多かったので、まだまだ続きます苦笑


前回リキくんは、「血熱」という状態だとお話しましたが、五臓六腑という、臓器に着目すると…


「心(しん)」


を弱めていることがわかりました。


というのが、リキくん、心兪周辺を中心として肩周りがカッチカチにかたーくなってたんです354354

リキくんの場合は、「心」を痛めていたのですが、では「心」て何でしょう?


実は、「心」だから必ずしも心臓が悪いということではないんです。


中医学の考えでは、「心」は、
「血」を全身のすみずみまで行き渡らせる臓器であるとともに、

「体を温める臓器」

でもあり、

「精神の守護役」

とも言われています。


体を温めるというのは、なんとなくわかるかもしれませんが、心が精神??てなりません?


わかりやすく言い換えると、心は


「愛情」ラブ


に関わる臓器と言われています。


そのため、保護犬のように

「捨てられたり」

「飼い主や同居している動物が亡くなったり」


するなどの強く心を痛めるようなことがあると、心に関わるところに不調が出てきます。


リキくんは、元々、保護犬さん。


飼い主さんから、お話は聞きましたが、色々な過去があったかもしれないとのことで、排泄も「ふせ」の状態で小さくなって行うとのこと。


おそらく紀州犬ということもあり、とっても賢いので、以前受けた記憶が今もまだ残ってるんでしょうね泣


心を痛めすぎると、体を温める機能がおかしくなって、逆に


「体が温まりすぎ

熱をもつ」

➡「体のエネルギーなどの気も滞る」

➡「手足や耳など末端に熱がこもり、痒みや炎症を起こす」

となったりします。


上げ上げリキくん、サツマイモなど固いものがうまく食べれないようで…


心は「舌」とも関係するので、舌の違和感があるのかもしれません…汗


リキくんは、肩周りがカチカチだったのと、すごく用心深くて、鍼を刺した瞬間痛がってしまい、背を向けてしまったので、ローラー鍼を使ってまず、凝りをほぐしてあげました好


手足は熱かったんですが、体は冷えていたので、肩周りを中心に温灸&マッサージしたところ…


「手足が冷たい!!
リキのこんな冷たくなった手足初めてです!!」


と、飼い主さん興奮気味笑↓↓
リキくんママのブログ


鍼を使わなくても、ローラー鍼と温灸、マッサージをうまく使えば、効果はあるんですよーにこ


リキくんは、漢方で、熱を出して抑えてくれるようなものを処方しましたが、心の問題はレメディも効きそうだったので、レメディーも処方しましたぺこ


次回は、レメディーのお話もしたいと思いますWハート


さぁ、今から月1回の中医学の勉強会ですー上げ上げ


皆様にたくさんのお話が出来るよう勉強してきますっにこ

                                                           …つづく