ママ獣医師の鈴木綾香です
ここ最近、福岡でも朝晩すごく寒くなってきました
そして、最近うちの猫もそうですが、動物たちは足腰を痛める子達が本当に多い
よく『寒くなると関節が痛くなる』とかって人間でもよく言いますが、なんででしょう？
前回も少しお話しましたが、中医学的には
冬(寒)は腎を悪くしやすい時期
です。
おおまかにいうと、中医学的な意味での『腎』は、尿を作るという腎臓そのものの機能だけではなく、
・骨や関節
(特に腰の痛み、足腰の弱り)
・耳(中耳炎や外耳炎など)
・毛艶、脱毛
・膀胱(頻尿など排尿異常)
などにも関わってきます。
動物の老化も『腎虚』と言って、腎の力が弱って色んな障害を起こしてしまいます。
猫ちゃんの膀胱炎やわんこのヘルニア、ふけが多くなったりする…そんなのも全部これからの時期から増えます。
先週診たこの子もヘルニアのダックスちゃんです
これからの時期は『補腎』と言って、腎の機能を補ってあげることが必要になります。
腎のツボを温めたり、鍼をしたり、補腎作用のある漢方や薬膳をあげたり…
補腎の方法は色々あります。
ちなみにうちのシニア猫ライは、これを飲ませてます
これを飲みだしてから、毎日のようにフードを吐いていたのも止まったし、毛艶もフカフカになりました
アンチノールと併用してるのもあるかもしれませんが、腰の痛みももう全くないようです
注意してほしいのは、漢方の場合、一頭一頭その子の体質に合わせてお薬が出されるので、この六味丸＝どんな子にも合うというわけではありません。
必ず中医学の知識のある獣医さんに処方をしてもらって飲ませてあげてくださいね
