五灯館大学校見学報告 | 福岡の自閉症児ママの療育ブログ

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自閉症などの発達障がいと向き合う福岡在住のママたち


2019年6月28日(金)
参加者12名

「社会に貢献できる自分でありたい」
社会に出るまでにもっといろいろな事にチャレンジしてみたい・いろいろなことを体験して自分のできることをふやしたい

基礎課程(自立訓練)では、自立した日常生活を営むために必要な訓練と、生活等に関する相談および助言などの支援を行っている。
見学では、ここが「学力」ではなく「生活スキル」をあげるところであること、「社会生活の準備性」がとても大切であることについてまず説明を受けた。

専門課程(就労移行支援)では、企業就労に必要な知識、能力を養い職場実習等を通して本人の適性に見合った職場への就労と定着を目指している。
見学では、説明の他に、就労に必要な力やマナーを学ぶための活動を実際に紹介していただいた。

学費(負担金)
障害者総合支援法で定められた額の負担
・日中活動系サービスの利用者負担上限月額は0円とされている。
(本人の収入により負担金がかかることもある)

入試
見学・実習を経て面接入試
・面接入試試験が入学に際して行われている。
・面接入試試験までに見学と実習を行う必要がある。

その他
年度途中の入学可能
・事情があって所定日の入試は受けることができなかったという人、年度途中での入学も可能。
専門課程からでも入学可能
・基礎課程(自立訓練)を経たあとでないと専門課程(就労移行支援)に行けないのかと思いきや、相談のうえ専門課程からの入学も可能です。


就労定着支援サービスについての説明も受けた。
2018年から始まったサービス
就労定着支援サービスの詳しい内容の参考こちら↓↓


参加した方の感想
★天神のビルの中なので、狭い感じはしましたが、清潔感もあり、過ごしやすい環境整備もされていて、過ごしやすそうだと感じました。
 スタッフの方々のサポートも手厚く心強い印象でした。安心して任せられる、そんな印象でした。
 基礎過程(自立訓練)の方は、学校の延長のような雰囲気で、利用者さんがみんな楽しそうに座学を受けておられたのが印象的でした。
大学校での自立訓練では、楽しく社会に出るための基盤作りができそうだな、と感じました。専門課程(就労移行支援)は、静かに自分の課題に取り組む姿が、少し大人びて見えました。そして、就労後のサポートについても知ることができて、安心感があります。
「大学校」という新しい形の選択肢は、障がいが軽い方も利用しやすく、これからも増えるといいな、と思います。あと、お弁当が提供されるのもありがたいです。

★生活の基礎やビジネスマナー等を身に付けてから社会に出られるので、高等部を卒業してすぐは難しかった、一般企業への就職の可能性が広がると思います。
 生徒さん全員が、カリキュラムにも意欲的に取り組まれていて、生き生きとした笑顔が素敵でした。

★以前 娘の通ってる東福岡特別支援学校に来ていただき 説明を受けたことは ありましたが、 実際に見学してみると 娘が そこに居ることを想像しながら 楽しそうに過ごしてる学生さん達を見学できました。高等部を卒業したら すぐに福祉作業所等で働くことしか考えてませんでしたが、2年間 自立訓練をした後 就労を目指してキャンパスライフ(?)を送るという選択肢が ひとつ増えました。

★支援学校卒業後に、社会体験・経験がほとんどないまま 就労・職業の選択枠が限られています。社会とのつながりが少ない子どもたちには、自立した日常生活を営む自立訓練や職場実習・企業就労に必要な専門知識や能力を身につける場が大切だと思います。職場定着としての社会体験と実践は、社会人になるためのトレーニングの場として必要性のある学校と感じました。