こんにちは。
“マネジメント人財の目利き&「大人の学び」の案内人”の福岡 明善です。
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ことのは 83
未来は不確実だからこそやりたいことが実現できる可能性を秘めている
(柴山和久、日経ビジネスオンライン、2021年8月23日)
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WealthNaviという会社をご存じでしょうか。
WealthNaviは、今日ご紹介する柴山和久さんが2015年に創業した、国内最大手のロボアドバイザー投資サービスを手がける企業です。2020年12月には東証マザーズに上場し、直近の預かり資産は5000億円を突破したそうです。ロボアドバイザー・・・これは、個人のリスク許容度や期待するリターンに応じた最適な資産運用法を提案して自動で運用するサービスを意味するようです。
柴山さんは異色の経歴をお持ちです。下記に、日経ビジネスオンラインの記事から引用します。
“2000年に東大法学部を卒業後、財務省に9年間勤務。米ハーバード・
ロースクールを卒業し 、日英の財務省で予算、税制、国際交渉を担当。
退職後はフランスの経営大学院INSEADを卒業し、10年にマッキンゼーに
入社。ウォール街の機関投資家向けに10兆円規模のリスク管理・資産運用
プロジェクトに携わる。次世代の金融インフラを構築したいという思いから、
15年3月に退社し、同年4月にウェルスナビ 株式会社を設立。ニューヨーク
州弁護士登録。”
華麗な経歴ですよね。しかし、INSEADで上位10%に入る好成績を収めて表彰されて卒業することができたにもかかわらず、日本に帰国してからの就職活動では大きな挫折を味わったそうです。希望する会社に応募しても不合格の連続で、落ちた会社は20社以上にのぼったそうです。半年間も就職先が見つからない状態が続き、マッキンゼーから内定をもらうことができたときには、財務省を辞めた時は1000万円あった貯金は8万円しか残っていませんでした。
そのような柴山さんのことばをいくつかご紹介しておきましょう。
“将来の中長期的な目標を持って、そこに向かってきちんと努力をして
いけば、途中にいろいろな紆余(うよ)曲折があるとしても最後はきっと
なんとかなるはずだという楽観的な思いが、いつも心の中にありました。“
“何となくぼんやりとした希望、抽象的なレベルの目標であっても、
持ち続けることが大事なのかなと思います。“
“中長期である10年、15年先を見据えて足元の行動を決めるよう
心がけていたら、結果的に自分のやりたいことが実現できています。“
“人間の脳は、短期的なものに目を向けがちなようにできています。
仕事は頑張った分だけよい評価を得られますから、短期的な成果を
実感しやすい。ですが、そこにエネルギーを注ぎ込みすぎると、
中長期的な目標を見失ってしまいます。“
いずれも、これからの人生やキャリアを考える際にとても大事な要素ですね。最後に、冒頭でご紹介したことばも引用させていただきます。
“自分は、過去を振り返って過去はこうだったから、自分はこうする
という思考は好きじゃないんです。中長期的な目標は、過去の延長線上
にはありません。未来は不確実だからこそやりたいことが実現できる
可能性を秘めている。目の前の自分の状態にとらわれることなく、
長期の目標や自分が大事にしたいことを実現してほしいと思っています。“
では、また。Bonne journée!
追伸)
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