超大型の台風10号が九州に接近してきています。最大級の警戒をお願い致します。

 

来週8日、ワクチン購入のための費用について、予備費から使うことを閣議決定する見通しとなりました。予算委員会でその内容を聴取する方向で調整を進めています。

政府の対策本部でも来年前半までに全国民に供給できる数量を確保するとされています。

ワクチンについては開発中ですが、承認されてからでは世界中の奪い合いになるため、早期に契約することで、優先的に多くの数量を調達しようとするものです。

 

自民党の新型コロナウィルス関連肺炎対策本部が開催されました(写真は岸田政調会長のあいさつ風景)。

感染症対策ガバナンス小委員会提言案、再流行コンティンジェンシープランPT(プロジェクトチーム)の提言案について、承認されました。

 

これまでの政府の対応については、反省すべき点もたくさんありますが、一方で感染症法では、地方自治体が感染を抑え込むことが基本とされ、中央政府が地方に対して具体的な指揮命令を行う法制になっておらず、地域による対応のばらつきや国の意向との齟齬も生じました。

人材やITの活用不足、リスクコミュニケーションの不十分さなどもあります。

 

感染症対策ガバナンス小委員会の提言では内閣官房の指令塔機能強化や、地方自治体との役割の整理、公衆衛生と臨床医療の一体的運用の観点から、日本版CDCのような健康危機管理機構を設けること、それをサポートする緊急事態オペレーションセンターを設けること、そういった体制が整備されるまでの間は、感染研と国立国際医療センターを一体的に運用することなどを提言しています。また、保健所や地方衛生研究所の体制を強化したうえで、有事においては国の指揮下に入ること、IT化や人材育成の推進なども盛り込んでいます。

対応を急ぐため、法改正を2段階で行うことも提言しました。

 

再流行コンティンジェンシープランPTでは、情報のリアルタイム化と一元化、近接する都道府県間で患者の広域搬送が適切に行われる仕組みづくり、複合事態リスクへの対処力強化などを提言しています。

 

本部での決定について、政府に申し入れるとともに、これらの小委員会、PTの幹事長をさせていただいていますから、実現に向けて努力をしていきたいと思います。