マスコミを通じては総裁選ばかりやっているように見えがちですが、本日、参議院では予算委員会の閉会中審査が行われました。

尾身茂・新型インフルエンザ等対策有識者会議新型コロナウィルス感染症対策分科会会長、脇田隆宇・同会長代理、尾﨑治夫・東京都医師会会長に参考人としてお越しいただき、西村担当大臣、加藤厚労大臣も出席のもと、新型コロナウィルス感染症への対処等をテーマに質疑が行われました。

 

冒頭の意見陳述で、尾身先生からは、分かってきた5つのポイントとして、①街を歩いていたり、買い物をしたり、マスクをしている状況では感染リスクは低い、②陽性の多くの人(8割)は症状が軽いか無症状、③接待を伴う飲食店からの感染割合が多く、早期に対応すれば早い収束が見込める、④標準的な治療法、治療薬が確立しつつある、⑤病床稼働率とは別に、医療機関では早くから疲弊・逼迫がおこる、ことなどを挙げられ、政府に①戦略的検査の拡充、②重症化予防、③クラスターが起こりやすい歓楽街への相談センターの設置、を要望されました。

 

また、ウィルスを放出して感染させる時期として、発症前2日から発症するまでが約45%と、発症後に感染させる割合の約40%よりも高い(接触感染が約10%、無症候群からの感染が約5%)ことなどを述べられました。

 

それ以外にも、質疑を通じて、新型コロナウィルスの実態や現状、問題点や対策が詳らかにされるいい機会になったのではと思います。

 

夕刻、社会保障制度に関する打ち合わせ会がありました。