1089360c.jpg9:から厚生労働委員会。介護保険法の改正にかかる趣旨説明が行われる。今後、委員会において本格審議が行われることとなる。

10:00からは療養問題を考える国会議員の会。地方自治体の取り組み・意見を拝聴する。

11:00からは道州制推進本部。堺屋太一氏から話を伺う。「規格大量生産」の世の中では官僚が決めた規格で生産をすることが最良とされたが、時代が変わり「知価社会」になると「自分のお金を使う時は他人のお金を使う時よりも利巧になる」というNear is Betterの発想が世界的である。自助を基本とし、自助でできないことを基礎自治体に、基礎自治体でできないことを道州に、そして国は最低限の機能を行うことが望ましい。官僚の天下りなどが問題になっているが、堺屋氏の案では自衛官をのぞく国家公務員は現在の3分の1で済むという。今後の議論の上で参考になるヒントが随所にあったと思う。

12:30からは本会議。日銀人事が諮られ、白川総裁は可決、しかし渡辺副総裁については民主党の反対で否決された。

終了後、決算行政監視委員会。2時間の質疑応答がなされた。

16:00からは国家戦略本部・農山漁村の自立と共生PTの第3回打ち合わせ。NHK解説委員で農政ジャーナリストの会会長の合瀬宏毅氏に講演をしていただいた。WTO交渉などでは議員外交が行われているが、もっと海外の人に日本の農業を見てもらったほうがいいとの話しがあった。海外のジャーナリストに日本農業を視察してもらったところ、日本農業の特殊性に理解を示していただけるようになったそうだ。
日本の自給率の低下が問題になっているが、一部には海外から安いものを輸入すればいいのではという意見も多い。しかし、人口増などで世界的に穀物不足になっている中で、日本が海外から購入すれば、一番しわ寄せがくるのは発展途上の国々になる。食の安全保障の面からも、国際的に責任ある地位を得るためにも、できるだけ自国でまかなうようにすることが大切だとする意見には説得力があった。

夕刻、今国会初の党首討論が行われた。総理も日銀人事などで民主党の対応に強い不満をにじませた。これまでの党首討論では激しい応酬がなかったことからみると、お互いが本音をぶつけ合ったことは良かったと思う。
自民党にも悪い部分はある。大切なことはテーブルについて意見集約を行っていくことだ。そのためには、民主党にも大きな責任がある。日銀総裁人事も党内の大勢は容認だったのに、小沢代表の一存で否認することになったという。組織として問題があるのではないか。責任ある対応を期待したい。