5238613b.jpg9:30から、青少年問題に関する特別委員会。安倍内閣になって初めての青少年問題質疑だが、その質問のトップバッターとして25分間質問をさせて頂いた。
北海道滝川市の小学校6年生の女児、福岡市筑前町立三輪中学校2年生の男児といじめを苦にした自殺が相次ぐ中で、いじめの問題を中心に質問した。統計では、いじめの件数は95年の約6万件をピークに、2005年は2万件余にまで減少している。
報告件数でいうと、2005年に小学校で愛知857件(最多)に対して宮崎2件(最小)。中学校で愛知1589件(最多)に対して福島2件(最小)。 
Q1.統計の集計方法
各都道府県でこれほどのばらつきがあるのは不自然。(調査方法は各教育委員会による)。数字に表れないいじめの実態があるのではないかと考えるのが自然。実際、福岡・三輪中学校の事例でも、学校はこれまでに数件のいじめを把握していたにもかかわらず、教育委員会に報告していない。「いじめなどの問題が多いと、教職員(管理職)の勤務評価が下がり、保身のために事実をいいにくくなる」との指摘もある。いじめの実態を減らすのが目的で、統計上の数字を減らすことが目的ではない。
しっかりと実態を把握するための改善方法や如何。
Q2.調査体制について
北海道滝川市の自殺の問題では当初いじめに関する記述を公表せず。多くの批判が殺到し、ようやくいじめを認定した。調査を主導したのは教育委員会安西教育庁ら幹部3人と校長。身内による実態調査では、不利なことを隠蔽する恐れ有り。外部の人間の登用も含め、こういった隠蔽体質に対してどういった対応を考えていくのか。
Q3.相談体制の強化
いじめがあった時にすぐに相談に乗れる体制づくりが必要。直接相談できるスクールカウンセラーの制度がある。(その他、民間・警察、教育センターなど)しかし、プライバシー確保ができていないとの指摘もある。出入り口が目立たない個室などにすべきだし、その体制が進んでいるとはいえない。相談しやすい体制づくりについての見解は?   
Q4.教職員のモラル向上について
教職員がいじめに荷担していたのは言語道断。まさに教職員の資質の低下の表れでもある。教員免許更新制度が叫ばれているが、明らかに不適格な先生には更新時まで待つのではなく、すぐにでも辞めてもらわなくてはいけない。教職員の罰則の強化や、モラル向上に向けての取り組みについて伺う。
Q5.再発防止への取り組みについて
再発防止に向けた政府の意気込みや如何。
Q6. 体育の着替えの問題
路上でパンツを見せて座り込みをする女性など、人前でしていいこと、いけないことの区別がなくなっている。また、性に関する犯罪も跡を絶たない。インターネットなどによる情報の氾濫などもあるが、小・中学校に置いて男女が同じ部屋で着替えをすることが羞恥心をなくならせているのではとの指摘もある。小学生はともかく、身体が発達する中学生が同じ部屋で着替えをするのは好ましくないのでは?現在の実態と、考えや如何?
Q7. 地域教育について
教育は、学校教育のみならず、家庭教育、地域教育が大切だとされる。昔は、近所のおじさんによく怒られたりしながら、分別を身につけていた。だが、最近は地域のつながりが希薄になり、地域教育もなくなりつつある。私の知り合いにも、竹とんぼの作り方を教えたおじさんの言葉に興味を持って自分で作ろうとして指を切った子供の親が、そのおじさんに「訴える」と迫ることもあったという。犯罪の激化などで、他との関わりにナーバスになる親の気持ちも分からなくはない。地域教育に関する大臣の見解やいかに?

回答は、指導を行っていく、努力するといった抽象的な答弁が多く、必ずしも満足行くものではなかったが、今後も政府の取り組みをしっかりとウォッチしていきたい。
また、文科省の調査では、中学校の7.47%が体育の時間に一緒に着替えを行っているとの驚くべき数字が出てきた。この点についてもしっかりとした改善を促していきたい。

12:45からは代議士会。13:00からは本会議。テロ特措法の延長などが決議される。
14:00からは、決算行政監視委員会。今国会から委員のメンバーになった。厚生労働、青少年問題、沖縄及び北方、とあわせて4つの委員会に所属することになり大変だが頑張っていきたい。14:30から、ズン・ベトナム社会主義共和国首相による国会演説を拝聴する。夕刻、佐賀から上京の方々と懇談。