0b6dc64f.jpg本日、安倍総理が突然の退陣表明を行った。寝耳に水、青天の霹靂の感である。私がこの報を知ったのは、13:00すぎ。本会議を控えた代議士会で「安倍総理が辞任するらしい」という情報のあと、大島国会対策委員長がマイクの前に立ち「総理から重大な決意の披瀝があった。急遽自民党役員会を開き対応を協議しているが、本会議開催は難しい」との報告があった。そして14:00からの総理の記者会見をテレビで見る。テロ特措法の延長にかける意気込みはわかるが、私自身釈然としない思いがする。多くの方から「どういうことだ」というご連絡を頂くが、「わからない」としか言いようがない。多くの派閥で、昼に幹部会が行われているが、退陣の話題は出なかったという。それぐらい突然の出来事だったのだ。
参議院選の大敗を受けて、安倍総理は続投を決断された。私は、一旦責任をとられて辞任されたほうが国民にとって分かり易いと思っていたが、総理の続投の意思表明を受け一生懸命支えなければと思っていた。内閣改造を行い、10日に国会を召集し、ご自身の所信表明を行われたばかりである。今日から、その所信への代表質問というタイミングでの辞任は、国会を軽視していると言われても仕方ないし、何よりも職務放棄、敵前逃亡、国民を愚弄していると言われても仕方のないことだ。
総裁選で安倍総理を選び、そして安倍総理を信じてきたが、結果として大変にご迷惑をおかけしたことに、率直にお詫び申し上げます。
健康問題についても言われているが、それも国会召集の前でわかっていたのなら、なぜ今日まで引き延ばしたのかという思いもある。また、参議院選挙のあと政権運営が困難を極めることなどは分かりきっていたはずだ。茨の道だとわかっていて次なる一歩を踏み出したにしては、あっけない退陣決意だった。もう少し辛抱してほしかったというのが率直な感想だ。
かくなる上は、開かれた形で次の総裁を選び、立て直しを図っていかなければならない。今回の顛末で、さらに政局は混迷を深め、より険しい道が控えている。それだけの気概を持った人でなければならない。
16:00から改革加速議連の総会(写真)。党の存亡をかけた危機であることを認識し、国民を巻き込んだ開かれた総裁選を行わなければとても持たないといった意見が多数出された。
夜にかけても様々な情報が飛び交い、様々な思惑が渦巻く。何のための総裁選か。国民のための総裁選であることを忘れてはならない。