長崎港に停泊しているイタリア船籍の大型クルーズ船「コスタ・アトランチカ」の船内で、先に新型コロナウィルスに感染が確認された乗組員1人のほかに、新たに33人の感染が確認されました。

当初は先月14日以降、乗組員の乗船や下船はないとされていましたが、14日以降も乗組員の乗り降りがあったことが解っています。

長崎県は専門家の知見も得ながら感染拡大防止対策を急いでいます。佐賀県にとっても隣県ですから、とても心配です。

全国の医療従事者の方々のご労苦は、並大抵のものではありません。
新型コロナウィルス対応にあたっておられる方はもちろんですが、すべての医療スタッフが極度の緊張の中、業務にあたっておられます。
新型コロナウィルスに関しては、無症状者も一定割合おられること、また発症していなくても他に感染させることなどが分かっています。
新型コロナウィルスとは分からずに、他の疾患で病院にかかった方から医療スタッフに感染して、その医療機関がクラスター化するケースもあります。
病院には、重症化しやすい基礎疾患を抱えた方がたくさんいらっしゃいますから、緊張の連続だと思います。

医療や福祉の現場で献身的に働いておられる方々には、心から感謝を申し上げたいと思います。
厚労省は新型コロナウイルスに感染した重症患者の入院治療にあたった医療機関が受け取る診療報酬を倍増するとしていますが、そもそも医療スタッフのやりくりが厳しかったり、サージカルマスクや防護服が足りていないという現状もあります。

本日、政府の専門家会議は、東京都の感染者数の増加は鈍化し始めているとしました。
イタリアやアメリカのように、患者が急増して病院が機能不全を起こすかどうかのギリギリの状況は続いています。
今がその分水嶺だという緊張感を持ち続けることが大切だと思います。