毎年、滋賀県で2000名近くを集めて障害福祉の全国大会「アメニティーフォーラム」が開催されています。今年で16回目になりますが、わたしもここ6~7年ずっと参加しています。

金曜日から今日まで、さまざまなプログラムが行われましたが、私はフォーラムを締めくくるセッションに参加しました。

「新しい障害福祉のカタチ、国会での議論を ~与野党が公開討論!政策のプライオリティーと財源はどうするのか」というタイトルで、自民党からは衛藤晟一参議院議員、田村憲久代議士、公明党からは高木美智代代議士、山本博司参議院議員、民主党からは中根康浩代議士、初鹿明博代議士、三日月大造代議士、そして私の8名の議員と、指定討論者として又村あおいさん、司会を毎日新聞論説委員の野沢和弘さんというメンバーで討論を行いました。

今国会で、障害福祉の法改正が議論されとしていています。これまでの自立支援法をベースにより良いものに変えて行くのか、民主党がマニフェストで掲げたように現行制度を廃止し新しく総合福祉法(仮称)のような新制度を作るのか。

名前よりも、中身が大事です。そして当初評判の悪かった障害者自立支援法も、幾度かの改正で問題点は大幅に解消されています。この段階で、すべてを作り直すと現場は大混乱すること必至です。

与野党ともに、大きな隔たりはないことが確認できたことは大きな意義があったと思います。

また消費税をあげた場合に、民主党の案ではそれは医療、介護、年金、子育て支援に充てられることになり、増えていく障害福祉予算をどのように賄うかのビジョンがはっきりしません。その財源論についても、各党の意見が述べられました。

総合福祉部会の骨格提言には「障害の有無にかかわらず誰もが排除、分離、隔離されずに共に生きていく社会こそが自然な姿」と謳ってあります。
そのことをベースに、他の制度との見合いも考えた福祉サービスのあり方や、利用者負担のあり方を考えていく必要があります。そして、地域によってばらつきが出ないような工夫も求められると思います。

民主党が提出する法案の中身がまだ見えません。早く示してもらい、党利党略を超えて議論を深めて行くことが大切です。そういう意味で、いい議論が行われたと思います。

討論会後、障害者の方々による作品展「アール・ブリュット展」を見ました。独創的で素晴らしい作品がたくさん展示されていて、とても見応えがありました。

夕刻、京都で働く友人と久々にあって話をしました。

夜の新幹線で上京。